NBAのプレーオフはカンファレンス・セミファイナルの終盤に差し掛かっており、現地時間5月9日を終えた時点で全4カードが4試合を消化。
ゴールデンステイト・ウォリアーズがメンフィス・グリズリーズ相手に3勝1敗と唯一王手をかけているものの、マイアミ・ヒートとフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックス、フェニックス・サンズとダラス・マーベリックスによるシリーズはいずれも2勝2敗で並んでいる。
そんななか、10日に『Yahoo! Sports』へ掲載された記事のなかで、ロサンゼルス・レイカーズのカーメロ・アンソニーのインタビューが掲載された。
キャリア19シーズン目の今季、カーメロは2003年のドラフト同期で友人でもあるレブロン・ジェームズとレイカーズで共闘。しかし、チームは主力のケガやケミストリー構築に苦しみ、ウエスタン・カンファレンス11位の33勝49敗(勝率40.2%)に終わり、ポストシーズン進出を逃した。
カーメロは69試合(先発3試合)に出場して平均13.3点、4.2リバウンド、1.0アシストを記録。序盤は3ポイントが好調で、20得点以上を連発していたものの、3月以降は調子を落としていった。
37歳の大ベテランはここまでのプレーオフをどのように見ているのか。
「アップダウンが激しいね。ある日は『このチームが勝つんじゃないか』となっても、次の日には『いや、このチームじゃないな』って感じだ。つまり、今は本当にいい形で進んでいるということ」
今年のプレーオフでは、最終第7戦までもつれたカードこそないが、スウィープ(4連勝)で勝負が決したのは1回戦のセルティックス対ブルックリン・ネッツのシリーズのみで、全8カードのうち4カードが6戦決着となっている。
「フェニックスは昨年ファイナルへと進んだ。彼らを(優勝候補から)外すことはできない。ミルウォーキーも倒すべきチームだ。王者になるためには(前年の)王者を打ち負かさなきゃならない。で、俺はどのチームもそう簡単に倒せるとは思えないね。イースタン・カンファレンスを見てくれよ。あそこには4つの強力なチームがあるじゃないか」
カーメロがカンファレンス・セミファイナルへ進出した8チームは実力伯仲と見るなか、10日にヒートがシクサーズを120-85、サンズがマブズを110-80でそれぞれ圧勝してカンファレンス・ファイナル進出へ王手をかけた。
6月2日に幕を開けるNBAファイナルへ勝ち進み、チャンピオンシップトロフィーを掲げるのはどのチームになるのか。カーメロは「それは2週間後に聞いてくれよ。そしたら俺も答えられるだろうから」とジョークを飛ばして明言を避けた。
2週間後はカンファレンス・ファイナルの中盤。それだけ、今年のプレーオフは本命不在とカーメロは見ているのだろう。
なお、カーメロはオリンピックでは3度金メダルを獲得しているが、NBAで頂点に立ったことはなく、ファイナル進出もゼロ。カンファレンス・ファイナルに進んだのもデンバー・ナゲッツ時代の09年のみとなっている。
はたして、今夏制限なしフリーエージェント(FA)となるベテランスコアラーは来季どのチームでプレーするのか。今季の覇権争いと共に、今夏のFA戦線にも注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)
ゴールデンステイト・ウォリアーズがメンフィス・グリズリーズ相手に3勝1敗と唯一王手をかけているものの、マイアミ・ヒートとフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックス、フェニックス・サンズとダラス・マーベリックスによるシリーズはいずれも2勝2敗で並んでいる。
そんななか、10日に『Yahoo! Sports』へ掲載された記事のなかで、ロサンゼルス・レイカーズのカーメロ・アンソニーのインタビューが掲載された。
キャリア19シーズン目の今季、カーメロは2003年のドラフト同期で友人でもあるレブロン・ジェームズとレイカーズで共闘。しかし、チームは主力のケガやケミストリー構築に苦しみ、ウエスタン・カンファレンス11位の33勝49敗(勝率40.2%)に終わり、ポストシーズン進出を逃した。
カーメロは69試合(先発3試合)に出場して平均13.3点、4.2リバウンド、1.0アシストを記録。序盤は3ポイントが好調で、20得点以上を連発していたものの、3月以降は調子を落としていった。
37歳の大ベテランはここまでのプレーオフをどのように見ているのか。
「アップダウンが激しいね。ある日は『このチームが勝つんじゃないか』となっても、次の日には『いや、このチームじゃないな』って感じだ。つまり、今は本当にいい形で進んでいるということ」
今年のプレーオフでは、最終第7戦までもつれたカードこそないが、スウィープ(4連勝)で勝負が決したのは1回戦のセルティックス対ブルックリン・ネッツのシリーズのみで、全8カードのうち4カードが6戦決着となっている。
「フェニックスは昨年ファイナルへと進んだ。彼らを(優勝候補から)外すことはできない。ミルウォーキーも倒すべきチームだ。王者になるためには(前年の)王者を打ち負かさなきゃならない。で、俺はどのチームもそう簡単に倒せるとは思えないね。イースタン・カンファレンスを見てくれよ。あそこには4つの強力なチームがあるじゃないか」
カーメロがカンファレンス・セミファイナルへ進出した8チームは実力伯仲と見るなか、10日にヒートがシクサーズを120-85、サンズがマブズを110-80でそれぞれ圧勝してカンファレンス・ファイナル進出へ王手をかけた。
6月2日に幕を開けるNBAファイナルへ勝ち進み、チャンピオンシップトロフィーを掲げるのはどのチームになるのか。カーメロは「それは2週間後に聞いてくれよ。そしたら俺も答えられるだろうから」とジョークを飛ばして明言を避けた。
2週間後はカンファレンス・ファイナルの中盤。それだけ、今年のプレーオフは本命不在とカーメロは見ているのだろう。
なお、カーメロはオリンピックでは3度金メダルを獲得しているが、NBAで頂点に立ったことはなく、ファイナル進出もゼロ。カンファレンス・ファイナルに進んだのもデンバー・ナゲッツ時代の09年のみとなっている。
はたして、今夏制限なしフリーエージェント(FA)となるベテランスコアラーは来季どのチームでプレーするのか。今季の覇権争いと共に、今夏のFA戦線にも注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)
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