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現在のNBAは“外国籍選手最盛期”? MVP投票上位5人中4人が非アメリカ人、海外勢の得票率は史上最高の75.2%【投票結果一覧】

ダンクシュート編集部

2022.05.13

2年連続の受賞となったヨキッチ(左)をはじめ、今季のMVP投票トップ3はアメリカ人以外の選手が独占する結果となった。(C)Getty Images

 現地時間5月11日、NBAはデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが2021-22シーズンのMVPに選出されたと発表した。

 昨季に続く2年連続の受賞となったヨキッチは今季、74試合に出場して平均27.1点(FG成功率58.3%)、13.8リバウンド、7.9アシスト、1.47スティール、0.85ブロックを記録。アシスト以外はすべてキャリアハイの数字を残した。

 また、いずれもリーグ最多となるトリプルダブル19回、ダブルダブル66回のほか、史上初となる2000得点・1000リバウンド・500アシスト以上を達成。主力が離脱したチームを48勝34敗のカンファレンス6位に導いた働きが評価された。

 一方、リーグ全体に目を向けると、今回のMVP投票は"外国籍選手最盛期"を知らしめる結果になったと言える。

 投票は100名のスポーツライターおよびブロードキャスターによって行なわれ、各人が1位~5位票を投じ、最も高いポイントを獲得した選手に栄えあるMVPが贈られる(ポイントは1位票が10点、2位票が7点、3位票が5点、4位票が3点、5位票が1点)。
 
 リーグが公表した投票結果では、ヨキッチが100人中65人から1票を集めて875ポイントを獲得。ほかに1位票を得たのはジョエル・エンビード(706ポイント/1位票26)とヤニス・アデトクンボ(595ポイント/同9)の2人だけ。以下、4位デビン・ブッカー(216ポイント)、5位ルカ・ドンチッチ(146ポイント)と続く。

 この中でバスケ大国アメリカの出身者はブッカーただ1人。ヨキッチはセルビア、エンビードはカメルーン、アデトクンボはギリシャ、ドンチッチはスロベニアと、4人はいずれも異なる国のプレーヤーだ。

 MVP投票の歴史上、トップ3選手および上位5人のうち4人が米国外出身選手となったのは初。さらに得票ポイント・得票数で外国籍選手が占めた割合を見ても、前者が89.3%(2322ポイント/2600ポイント)、後者が75.2%(376票/500票)と、いずれも史上最高を記録した昨季の74.6%(1958ポイント/2626ポイント)と62.8%(317票/505票)を大幅に更新した。
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2021-22シーズンMVP投票結果一覧