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NBA

レブロン&デイビスのコンビで“ショータイム”復活?開幕ダッシュに成功したレイカーズの強さの秘訣とは

北舘洋一郎

2019.11.17

レブロンとデイビスのデュオは、結成1年目とは思えないほど息の合ったコンビネーションを見せている。(C)Getty Images

レブロンとデイビスのデュオは、結成1年目とは思えないほど息の合ったコンビネーションを見せている。(C)Getty Images

 開幕前、多くのメディアはオフに大改革に着手したロサンゼルス・レイカーズを半信半疑で見守っていたのではないだろうか。同じLAでも、カワイ・レナードとポール・ジョージを獲得したクリッパーズの方が好成績を残すと考える者が多かった。

 しかし、開幕12試合を終えた時点でレイカーズは10勝2敗。ウエスタン・カンファレンスの首位(リーグ全体では2位)に立っている。この快進撃の最大の要因は、コーチ陣がリーグ屈指のスーパーデュオ“レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス”を十分に機能させるチームを作りあげたことだろう。

 レイカーズのアシスタントコーチ、フィル・ハンディは言う。

「スタッツに表われているように、レイカーズはリーグトップのフィールドゴール成功率を記録している。この点に選手たちをフォーカスさせてオフェンスを形作った」

 現地11月15日時点でのレイカーズのフィールドゴール成功率は47.3%。ここまでの試合を見れば、この高確率を維持するためにチームが多くの決まり事を確実に遂行していることがわかる。

 その最たるものはピック&ロールの質の高さだ。

 スーパースターのレブロンとデイビスで仕掛けるピック&ロールは成功率が高いうえ、それでいて多くのバリエーションを用意しているため、単調になっていない。試合を通してディフェンスに封じられないための工夫をしっかりと施しているのだ。
 
 同じパターンを何度も続けていれば、当然相手もアジャストしてくるため、試合の後半になれば成功率は下がってくるものだ。それでも今のレイカーズはピック&ロールのエントリーも10種類程度使っている。

 次に注目したいのはアシストだ。

 ポイントフォワードとしてゲームをコントロールしているレブロンは、リーグ1位の平均11.1アシストを記録している。2位のルカ・ドンチッチ(マーベリックス)は9.3本だから、ダントツの数字だ。

 このアシスト数の多さがフィールドゴール成功率の高さにつながっていて、バスケットIQの高いレブロンがボールを長く保持して試合をコントロールすることで優位性を増している。

 レブロンからのパスを受け確実にフィニッシュできるビッグマンを、デイビスを筆頭にジャベール・マギー、ドワイト・ハワードと3人も配していることも好調の要因だ。

 ケガから戻ってきた若手のカイル・クーズマがここに上手く噛み合えば、ウエスタン・カンファレンスのライバルであるヒューストン・ロケッツやクリッパーズ、ユタ・ジャズ、デンバー・ナゲッツは相当手を焼くことになるだろう。
 

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