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NBA

レブロン&デイビスのコンビで“ショータイム”復活?開幕ダッシュに成功したレイカーズの強さの秘訣とは

北舘洋一郎

2019.11.17

新HCのヴォ―ゲルは見事な手腕で、ここまでチームをウエスト首位の好成績に導いている。(C)Getty Images

新HCのヴォ―ゲルは見事な手腕で、ここまでチームをウエスト首位の好成績に導いている。(C)Getty Images

 レイカーズのトップアシスタントコーチを務めるジェイソン・キッドは言う。

「個々の選手が、持っている力を70%発揮してくれるだけで勝利に手が届く。そのために必要なのは、選手たちに道しるベを示すことだ。何にフォーカスし、何を体現すべきか。我々コーチ陣がその道しるベを示すことさえできれば、勝利は自ずとついてくる」

「優勝するために俺はレイカーズにやってきた。簡単でないことはわかっているが、不可能ではないこともわかっている。今シーズンは、これを逃せば後がない崖っぷちのシーズンだと思ってプレーしている」とレブロン。12月に35歳を迎える大エースは、今シーズンに是が非でもチャンピオンシップを手にするつもりだ。

「選手のケガとコンディションには注意を払っている。それらを整えながら、プレーオフで最高の状態に持っていく。プレーヤーは誰しもがずっとコートでプレーしたいと思うものだ。しかし、そこは状況を見ながらプレータイムを調整し、そうしながらもチームのエナジーを高いところで維持する必要がある」とヘッドコーチのフランク・ヴォーゲルは語る。

 おそらく、現在のチーム状況を見て、このままウエスト上位をキープする目処がついたのだろう。開幕ダッシュに失敗して他のチームよりも後手に回ることは避けたいと開幕前にヴォーゲルは言っていたが、その不安は解消された。
 
「常に高いレベルで順応性を維持して試合に臨むことが求められている。今シーズンは相手チームがどんなスタイルで、何が強みで、どこが弱点なのかを試合前に十分に研究して、それをチームに浸透させている。もちろん、自分たちの強みと弱みを理解する必要もある。技術と身体の準備はオフに十分してきたし、ここからは実戦の中でチームを引き上げていくことに集中しようと思う」とレブロンは語る。

 レブロンが公言する“ショータイム復活”こそレイカーズファンが待ち望んでいたものだ。

 1980年代のマジック・ジョンソン&カリーム・アブドゥル・ジャバー、2000年代前半のシャキール・オニール&コビー・ブライアント、2000年代後半のコビー&パウ・ガソル。レイカーズはショータイム・バスケットで3度の王朝を築いた。

 今季が4度目の王朝を築くきっかけのシーズンとなるのか? 名門復活に向けて奮闘するレイカーズから今後も目が離せない。

文●北舘洋一郎
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