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八村塁は「期待以上の活躍」とコーチも絶賛!ついにチームも課題克服か?次のマジック戦の鍵となるのは

秋山裕之

2019.11.17

八村は出番は少なかったものの、チームの一員としてやるべきことができた。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは11月15日(日本時間16日)に行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦に137-116で勝利し、今季3勝目を手にした。

 エースのブラッドリー・ビールが2試合連続となる44得点に10アシスト、ベンチスタートのモリッツ・ヴァグナーがフィールドゴール86.7%(13/15)、3ポイント4本すべて決め切るなど大当たり。序盤こそファウルトラブルに陥ったものの、ヴァグナーはゲームハイとなる15リバウンドをもぎ取り、得点とリバウンドのキャリアハイを一晩で更新する大活躍だった。

 48分間という試合時間の中、ウィザーズは実に42分以上もリードし、ペイントエリアでは今季最多となる76得点を奪取。チーム全体でフィールドゴール54.0%(54/100)に加えて38アシストという見事なゲーム運びで、会心の勝利をつかんだと言っていい。

 もっとも、ウィザーズの勝利において、ディフェンス面における奮闘があったことも見逃せない。前半を76-73というハイスコアで終えたウィザーズは、後半に入ってウルブズを43得点に抑え込む好ディフェンス。第2クォーターだけで19点(計36点)を挙げたカール・アンソニー・タウンズから7本ものターンオーバーを誘発するなど、インサイド陣がファウルトラブルに陥る中で、チーム全体でカバーして失点を防ぐことに成功した。
 
「僕らは毎回、140点くらいするので、ディフェンスを頑張れば勝てるんだとわかっていました。ディフェンスの部分で、今日はチーム皆で引き締めてできたと思うので、そこがいい結果につながったと思います」

 この試合で2本のダンクを含む8得点を挙げた八村塁は、オフェンス面で大きなインパクトを残せなかったものの、ディフェンスで勝利を呼び込むことができたと語っていたのもうなずける。

 この試合の八村について、スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)もウィザーズの日本語版公式ツイッターへ「数字に表れない時もあるが、ディフェンスは良かったと思う。ウィークサイドへの意識が高かったね。カレッジだったら周りに手ごわい選手が1人か2人いるものだが、プロは全員だから、毎晩が真っ向勝負になる。でもここまでは期待通り、いや期待以上の活躍だ」と語っていた。