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「故障に堪えてプレーするのは自己犠牲」満身創痍のイグダーラが“ファイナルで戦う意義”を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.06

身体中に故障を抱えながらもプレーを続けるイグダーラ。その理由を「自己犠牲」だと語る。(C)Getty Images

 今季3シーズンぶりにゴールデンステイト・ウォリアーズへ復帰したアンドレ・イグダーラは、首の故障でプレーオフのファーストラウンド第5戦以降を欠場。だが、現地時間6月2日に行なわれたボストン・セルティックスとのNBAファイナル第1戦で復帰すると、12分1秒のプレータイムでダンクや3ポイントを含む7得点に3アシストをマークした。

 ウォリアーズは第4クォーターに16-40とセルティックスに圧倒されてしまい、108-120で敗北。大事な初戦を落としたものの、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は「彼にはファイナルに出場してきた経験がある。このチームを落ち着かせてくれたよ。彼は申し分ないディフェンダーでもある。アンドレはコートで本当にいい仕事をしてくれたと思う」と称えた。

 カーHCの下、イグダーラはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンとともに2015~19年にかけて5シーズン連続でNBAファイナルに進出。2015年にはファイナルMVPにも輝いた。

 2020年にはマイアミ・ヒートの一員として頂上決戦の舞台に立ち、これまでのファイナル出場試合数は33。これはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/55試合)に次ぐ現役2位という、堂々たる実績だ。
 
 数週間ぶりにコートへ復帰した38歳の大ベテランは、4日のチーム練習後に行なわれたメディア対応で、ファイナル初戦をこのように振り返っていた。

「僕たちはもう本当に長い期間をともにプレーしてきた。彼ら(カリー、トンプソン、グリーン)とは数多くの経験を積んできたんだ。もし1週間歩いていなくても、どう歩けばいいか知っている。ステフ、ドレイモンド、クレイとコートに出ると、彼らは僕のゲームを楽にしてくれるのさ」

 もっとも、今季でキャリア18シーズン目、38歳のイグダーラはヒザや背中に痛みを抱え、レギュラーシーズンで計51試合を欠場。プレーオフに入ってからも首を痛めてプレーを続けることができておらず、身体のあちこちが悲鳴を上げている。
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「ケガに堪えてプレーするのは自己犠牲」と語ったイグダーラ