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NBA

2年連続ファイナル4MVPのミチッチ、点取り屋のラーキンーー今夏にNBA行きが期待される欧州選手【Part.1】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.06.23

2年連続ユーロリーグファイナル4MVPのミチッチや、ドラフト指名されたラーキン(右上)、一昨季ネッツでプレーしたジェームズ(右下)はNBA移籍の可能性がある。(C)Getty Images

2年連続ユーロリーグファイナル4MVPのミチッチや、ドラフト指名されたラーキン(右上)、一昨季ネッツでプレーしたジェームズ(右下)はNBA移籍の可能性がある。(C)Getty Images

 欧州バスケットボール情報において高い評価を誇る『EUROHOOPS』。同サイトが今オフに、NBA行きの噂がある欧州で活躍中の選手10人をピックアップしている。

 考慮されたのは「能力面」においてプレーが可能かという点ではなく、すでにドラフトされている、過去にNBAでプレー経験があるなど、現実的に移籍が実現する可能性があるかどうかという点だ。
 
ヴァシリエ・ミチッチ(ポイントガード/196cm・90kg/28歳)

 ユーロで最もNBA行きの可能性が高い選手は、欧州でいま一番ホットな選手と言われるミチッチだ。所属するアナドール・エフェスを、2年連続でユーロリーグ優勝に導いた立役者であり、2年連続ファイナル4のMVPで最多得点者、そして昨シーズンは、ユーロリーグの年間得点王にも輝いた。彼自身も、「欧州でやるべきことはやり遂げた」、という感触を抱いているのではないだろうか。

 ミチッチは、今年のNBAファイナルでも大活躍したアンドリュー・ウィギンズが1位指名された2014年のドラフトで、フィラデルフィア・セブンティシクサーズから2巡目52位で指名されている。

 ただウィギンズよりも身近なのは、同胞セルビア人で、メガ・バスケットでチームメイトだったニコラ・ヨキッチだろう。
 
 ミチッチの1歳年下のヨキッチは2巡目41位でデンバー・ナゲッツに指名され、1年後にNBA入りを果たしたが、ドラフト時に20歳だったミチッチは欧州でさらに経験を積むことを選択。

 ドイツのバイエルン・ミュンヘンを皮切りに、セルビアのレッドスター、トルコのトファス、リトアニアのジャルギリス・カウナスを経て、18年にトルコのアナドール入りと、地道にプロのキャリアを積み上げてきた。

 その彼も、いまや、バルセロナのニコラ・ミロティッチ、チームメイトのシェーン・ラーキンに次いで、ヨーロッパで3番目の年俸を誇る(推定300万ユーロ)高額プレーヤーとなった。

 彼の所有権は現在、オクラホマ・シティサンダーが保有しているが、本人は「プレータイムが得られること」をNBA行きの条件に挙げており、ガードがひしめいているサンダーに行くことは考え難い。

 アメリカのメディアでは、ヨキッチのいるナゲッツや、ヤニス・アデトクンボを擁し、欧州人プレーヤーに常にアンテナを張っているというミルウォーキー・バックス、リトアニア人が幹部を務めるシカゴ・ブルズの名前が報じられている。
 
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