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「僕はこれからも離れたくない」カリーが“生涯ウォリアーズ宣言”!「ここを唯一無二のホームにしたいんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.31

2009年のプロ入り後、カリーは3ポイントでバスケットボールに革命を起こし、ウォリアーズだけでなくNBAを代表する選手となった。(C)Getty Images

 現役でオールスター選出経験がある選手たちのうち、ひとつの球団で最も長くプレーしているのはゴールデンステイト・ウォリアーズ一筋13シーズンのステフィン・カリーだ。

 2009年のドラフト1巡目全体7位でウォリアーズへ入団したガードは、キャリア序盤こそ足首などのケガに悩まされたものの、4年目の12-13シーズンから平均20点の大台を突破し、一気にスターダムへと躍り出た。

 鮮やかかつ華やかなボールハンドリングから多彩なパスを繰り出し、持ち前のクイックリリースかつ正確無比なシュート力を駆使していとも簡単に点を積み重ねるカリーは瞬く間にNBAのスーパースターへ成長。

 キャリア13シーズンで4度の優勝に2度のシーズンMVP、2度の得点王、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ8度選ばれ、昨季は新設されたウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そして自身初のファイナルMVPを手にした。

 現地時間7月27日(日本時間28日)、カリーはMLBオークランド・アスレチックスとヒューストン・アストロズの始球式に登場。その際に自身のキャリアについてこう口にしていた。

「僕は13年目を終えたばかり。自分のキャリアすべてを1つのチームでプレーできていると言える。それにここ(ベイエリア)がどれほど特別なのかも言えるよ」

 現在34歳のカリーは25-26シーズンまで契約が残っているが、すでに引退後のバスケットボール殿堂入りは確実。3ポイント成功数でプレーオフ(561本)、NBAファイナル(152本)、レギュラーシーズン(3117本)の3部門で歴代1位となっている。
 
 そして今季で創設77シーズン目を迎えるウォリアーズにおいて、カリーは7度の優勝のうち4度を経験しているほか、レギュラーシーズンにおける出場試合数(826)、2万64得点、5388アシスト、1367スティールなど複数の部門で球団最多記録を保持している。

 そんなカリーが今後のキャリアについて野球中継の合間にこう話していた。

「正直な話、僕はこれからも離れたくない。ここ(ベイエリア)を唯一無二のホームにしたいんだ。バスケットボール選手としての生活を終えた時のことを考えても、僕らには依然としてここにルーツが残るだろうね。僕らは今でもここで人目を引く存在だから、これからもここをホームと呼ぶことになるだろうね」

 現役最高のフランチャイズプレーヤーと言っても過言ではないカリーは、リーグでもトップレベルの実力者であるだけでなく、世界的に見ても超人気のアスリート。アスリート長者番付でもトップ10の常連で、3ポイントの影響力を世界へ知らしめた"ゲームチェンジャー"(変革者)となった。

 ウォリアーズでビッグ3を形成するクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが引退までウォリアーズでキャリアを全うできるかは分からないが、誰か1人を残すならそれは間違いなくカリーだろう。

 今季のカリーは自身2度目の連覇も十分可能だけに、トップレベルのパフォーマンスを維持しつつ、是非ともコート上で笑顔を振りまきながらバスケットボールを楽しんでほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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