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指揮官から“ラブコール”を受けたJ・グリーンがウォリアーズ加入の経緯を語る「彼にノーとは言えなかった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.03

グリーンはカーHCの電話と長年の友人ドレイモンド・グリーンの存在を理由に、ウォリアーズ加入を決めたという。(C)Getty Images

 現地時間8月1日、ゴールデンステイト・ウォリアーズと契約したジャマイケル・グリーンの入団会見が行なわれた。

 2012年のドラフトで指名されずプロキャリアをスタートさせたグリーンは、オースティン・トロズ(サンアントニオ・スパーズ傘下のGリーグチーム)、フランスリーグを経て14-15シーズンにスパーズでNBAデビューを飾った苦労人。

 17-18シーズンにはメンフィス・グリズリーズの先発パワーフォワードとして平均10.3点、8.4リバウンド、1.4アシストをマーク。過去2シーズンはデンバー・ナゲッツに在籍し平均7.2点、4.5リバウンドと、バックアップとして堅実な働きを見せてきた。

 だが今年のドラフト当日にオクラホマシティ・サンダーへトレード。7月20日にサンダーからウェイブ(放出)され、すでに次のチームへ向かう準備をし、休暇でジャマイカを訪れた際にウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)から電話がかかってきたという。

「彼が(ウォリアーズは)僕に関心があると言ってきた。君がこのチームに欲しい、このチームの計画の一部になってくれないかとね」
 
 サプライズとなったカーHCからの電話を機に、グリーンは「あの電話の後、彼にノーとは言えなかったね。だってあの組織で、彼らがそこで築き上げてきたことを考えたら、是非ともその一員になりたいと思ってね」と考えを変えたという。

 グリーンにとって、ウォリアーズにはAAU(アマチュア運動連合)時代を通して8年生(日本の中学2年生)から知り合いのドレイモンド・グリーンがおり、「(チーム加入を)彼はすごく喜んでくれたよ」と語っていた。

「僕らは互いに自分たちがどんなことを持ち込めるか分かっている。それにいい話ができたから、ここへ加わるのは簡単だった」

「コートに出たらハードにプレーする。一生懸命やるだけさ。ドレイモンドを助けるべく、ダーティワークをこなしていくだけ。ショットを決め切って、ディフェンスをしっかりやるさ」

 自身初のチャンピオンシップ獲得に燃える32歳のベテランは、連覇を狙うウォリアーズにとって心強い存在になるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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