現地時間8月6日、FIBAランキング5位のスロベニア代表が、モンテネグロ代表(同25位)を70-52で下した。
9月1日に幕を開けるFIBAユーロバスケット2022(欧州選手権)を前に、現在は出場24か国が大会へ向けて準備している段階。
前回大会(2017年)の王者スロベニアは、昨夏の東京オリンピックで平均23.8点、9.7リバウンド、9.5アシスト、1.2スティール、1.0ブロックの大活躍で4位へ導いたルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)がエースを務めることとなる。
連覇を狙うスロベニアにとって大きいのは、前回大会で平均22.6点、4.4リバウンド、5.1アシスト、1.6スティールを残して大会MVPに輝いたゴラン・ドラギッチ(シカゴ・ブルズ)が出場を決めたことだろう。
モンテネグロ戦(ドンチッチとドラギッチは欠場)の前に行なわれた会見で、ドラギッチは「僕のプレータイムは少し短くなるだろうね。あの時(17年大会)のようにはいかないだろうから。どれくらいプレーしていたか覚えてないよ。平均で36分だっけ?(実際は27分49秒) 自分の身体がどう感じるかにかかっているね」と語っていた。
「役割だって当然違ってくる。(前回大会ではヒーローの)バットマンだったけど、今の僕はロビン(相棒役)になるさ。最も重要なのは、良いケミストリーを構築し、僕はリーダーとなってチームが苦しい場面で皆を引き上げていくこと。僕は代表チームにいる皆がそれぞれの役割をこなしていけば、問題ないと思っている。
このチームは皆が互いのことを理解しているし、1つの大きなチーム。だからこそ、いい結果を残すことができたんだ。僕らには他のチームにはないケミストリーがあるのさ」
17年の欧州選手権で母国に初の金メダルをもたらし、MVPを手にした後、ドラギッチは「僕が欲していた金メダル獲得を成し遂げることができた。別れを告げるにふさわしい時だ」と代表引退を表明していたが、昨年のワールドカップ予選で復帰。2試合で平均19.5点、2.5リバウンド、2.5アシストと好成績を残した。
そして今月4日に自身のSNSで欧州選手権の出場を宣言した36歳のベテランは、「たくさんの人たちが僕を説得してくれた。ラショー・ネステロビッチ(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)、(弟の)ゾラン、ルカ・ドンチッチたちがね」と明かしていた。
今年の欧州選手権は、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、セルビアのニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、フランスのルディ・ゴベア(ウルブズ)、リトアニアのドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)とNBAのスター選手の出場が予定されている。
「この大会は僕にとってこれまでで一番タフなチャンピオンシップになる。多くの代表チームがNBA選手を擁しているからね。けど、自分たちにはチャンスがあると信じているよ。僕は5位や6位になるために代表へ戻ってきたんじゃない。望んでいるのは(3位以内に入って)メダルを手にすること。でも今は一歩ずつ進んでいくことが必要なんだ」とドラギッチは意気込む。
ドラギッチ&ドンチッチ擁する前回覇者スロベニアは、フランスやドイツと同じグループB。1日の大会初日にリトアニアと対戦する。
はたして、今大会でもスロベニアは相手を圧倒し、スペイン(09、11年)以来の連覇を飾ることができるのか。目が離せない大会となりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
9月1日に幕を開けるFIBAユーロバスケット2022(欧州選手権)を前に、現在は出場24か国が大会へ向けて準備している段階。
前回大会(2017年)の王者スロベニアは、昨夏の東京オリンピックで平均23.8点、9.7リバウンド、9.5アシスト、1.2スティール、1.0ブロックの大活躍で4位へ導いたルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)がエースを務めることとなる。
連覇を狙うスロベニアにとって大きいのは、前回大会で平均22.6点、4.4リバウンド、5.1アシスト、1.6スティールを残して大会MVPに輝いたゴラン・ドラギッチ(シカゴ・ブルズ)が出場を決めたことだろう。
モンテネグロ戦(ドンチッチとドラギッチは欠場)の前に行なわれた会見で、ドラギッチは「僕のプレータイムは少し短くなるだろうね。あの時(17年大会)のようにはいかないだろうから。どれくらいプレーしていたか覚えてないよ。平均で36分だっけ?(実際は27分49秒) 自分の身体がどう感じるかにかかっているね」と語っていた。
「役割だって当然違ってくる。(前回大会ではヒーローの)バットマンだったけど、今の僕はロビン(相棒役)になるさ。最も重要なのは、良いケミストリーを構築し、僕はリーダーとなってチームが苦しい場面で皆を引き上げていくこと。僕は代表チームにいる皆がそれぞれの役割をこなしていけば、問題ないと思っている。
このチームは皆が互いのことを理解しているし、1つの大きなチーム。だからこそ、いい結果を残すことができたんだ。僕らには他のチームにはないケミストリーがあるのさ」
17年の欧州選手権で母国に初の金メダルをもたらし、MVPを手にした後、ドラギッチは「僕が欲していた金メダル獲得を成し遂げることができた。別れを告げるにふさわしい時だ」と代表引退を表明していたが、昨年のワールドカップ予選で復帰。2試合で平均19.5点、2.5リバウンド、2.5アシストと好成績を残した。
そして今月4日に自身のSNSで欧州選手権の出場を宣言した36歳のベテランは、「たくさんの人たちが僕を説得してくれた。ラショー・ネステロビッチ(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)、(弟の)ゾラン、ルカ・ドンチッチたちがね」と明かしていた。
今年の欧州選手権は、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、セルビアのニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、フランスのルディ・ゴベア(ウルブズ)、リトアニアのドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)とNBAのスター選手の出場が予定されている。
「この大会は僕にとってこれまでで一番タフなチャンピオンシップになる。多くの代表チームがNBA選手を擁しているからね。けど、自分たちにはチャンスがあると信じているよ。僕は5位や6位になるために代表へ戻ってきたんじゃない。望んでいるのは(3位以内に入って)メダルを手にすること。でも今は一歩ずつ進んでいくことが必要なんだ」とドラギッチは意気込む。
ドラギッチ&ドンチッチ擁する前回覇者スロベニアは、フランスやドイツと同じグループB。1日の大会初日にリトアニアと対戦する。
はたして、今大会でもスロベニアは相手を圧倒し、スペイン(09、11年)以来の連覇を飾ることができるのか。目が離せない大会となりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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