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NBA

「僕は家族や友人、神様の言葉に耳を傾ける」ウィギンズが優勝トロフィーとともに故郷へ凱旋「人生で最高の夏だ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.09

ウィギンズはNBA優勝後に迎えたオフを「人生で最高の夏」と喜びを語った。(C)Getty Images

ウィギンズはNBA優勝後に迎えたオフを「人生で最高の夏」と喜びを語った。(C)Getty Images

 現地時間8月6日、昨季ゴールデンステイト・ウォリアーズでNBAチャンピオンとなったアンドリュー・ウィギンズが、ラリー・オブライエン・トロフィーを引っ提げて母国カナダへ凱旋。現在27歳の名手は、オンタリオ州のヴォーンとミシサガで開催されたユースキャンプの合間に行なわれた地元紙『The Toronto Star』のインタビューで、故郷への想いをこう語っていた。

「最高の気分さ。これまで浮き沈みがたくさんあったし、たくさんの人たちが僕のことを除外してきた。でもそこから這い上がって、チャンピオンシップを勝ち取ったんだよ? これまでに見せてきた自己犠牲、浮き沈みの数々、そういったすべてのことが価値あるものになったんだ。そういったことがこのストーリーを高める手助けをしてくれたのさ」

 ウィギンズは2014年のドラフト1巡目1位でクリーブランド・キャバリアーズから指名されると、同年8月にケビン・ラブが絡んだ3チーム間の大型トレードでミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍。ルーキーシーズンに平均16.9点、4.6リバウンド、2.1アシストを残して新人王に輝いたウィギンズは、翌15-16から2シーズン連続で平均20点以上をマークするも、チームは勝利に恵まれず、自身は守備難を指摘された。

 だが20年2月のトレードでウォリアーズへ移籍すると、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンといったベテラン陣やスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)からの要求に応えて優秀なロールプレーヤーへ転身。
 
 在籍3年目の昨季、元ドラ1は平均17.2点、4.5リバウンド、2.2アシスト、1.0スティールを残して初のオールスター選出をスターター枠で飾った。

「コートに立てば、僕はいつだって自分ができることに自信を持ってやってきた。ミネソタにいた頃は、数字を積み上げてきたんだ。でもある人たちは『彼はダメなチームで数字を残しているだけ』と言ってきた。だからゴールデンステイトへ行ってから、僕はあまりスコアリングに固執せず、もっと多くの面で効果的な働きをしている。今そのことは世界全体が観ているはずだ」

 そう胸を張るウィギンスはプレーオフでも平均16.5点、7.5リバウンド、1.8アシスト、1.0スティール、1.0ブロックと好成績を残したが、とりわけボストン・セルティックスとのNBAファイナルではMVP級のパフォーマンスを演じた。

 1勝2敗と負け越して迎えた第4戦で17得点にキャリアハイの16リバウンド、第5戦でも26得点、13リバウンドのダブルダブルを達成。第6戦でも18得点、6リバウンド、5アシスト、4スティール、3ブロックと八面六臂の活躍でウォリアーズ4年ぶりの優勝に大きく貢献した。
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