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【ユーロバスケット・プレビュー|前編】ヤニス、ヨキッチ、ドンチッチらが勢揃い!欧州選手権に出場するNBAスターたちをチェック<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.08.20

ヤニス(右)やヨキッチ、ドンチッチ(左)ら、NBAスターが集結する今年のユーロバスケットは必見だ。(C)Getty Images

 10日後に迫ったユーロバスケットの開幕。本来は昨年9月に開催される予定だったが、コロナ禍の影響、とりわけ東京オリンピックが2021年にずれこんだことで、この大会も今年に延期となった。

 4グループに分かれてリーグ戦を行う予選ラウンドは、2015年大会からの流れを引き継ぎ、複数都市で開催。イタリアのミラノ、ジョージアのトビリシ、ドイツのケルン、チェコのプラハが舞台となる。そして、ラウンド16以降が行われる決勝トーナメントの開催地は、ドイツのベルリンだ。頂上対決9月18日、同地のメルセデス・ベンツアレーナで行われる。

 参戦するのは24か国。ホスト国4チーム以外は、予選を勝ち抜いて出場権をゲットした。ただし出場権を得ていたロシアがウクライナ侵攻により除外されたため、代わりにモンテネグロが加わっている。
 
 24か国中20チームは前回の2017年大会にも出場しているおなじみのメンバー。今回は初出場チームはなく、一番のご無沙汰は、2011年大会以来となるブルガリア。そして、戦後から1980年代あたりまでは常連だったオランダも2015年大会ぶりに参戦する。

 欧州のバスケ大国リトアニアの印象が強いバルト三国からは、彼らに加えてエストニアも、2大会ぶり6回目の出場。しかし近年バスケ人気が高まっているラトビアは、予選の最終戦でギリシャにオーバータイムの激闘の末3点差で敗れ、惜しくも出場を逃した。よって、八村塁のワシントン・ウィザーズでの同僚クリスタプス・ポルジンギスの姿は、今大会では見ることができない。

 予選システムが、サッカーのようにシーズン中に代表ウィークをもうけて行なわれる形式に変更されてからは、NBAはもちろんユーロリーグなどに参戦する選手は予選には参戦せず、欧州組・国内組で出場権を勝ち取り、本戦には本来の主力であるスター選手たちが登場、というスタイルが定着している。"予選で大活躍して出場権獲得に大きく貢献したのに、本戦のロースターに残れない"というのはさぞかし辛いだろうが、これもチームスポーツの性だ。
 
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過去4年のMVPを独占したヤニス&ヨキッチも参戦