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NBA

“史上最悪のドラ1”という不名誉な称号…マーケル・フルツは 新天地で汚名返上なるか?

杉浦大介

2019.11.22

ドラフトからわずか1年半でトレードされたフルツだが、新天地のマジックで本領を発揮している。(C)Getty Images

ドラフトからわずか1年半でトレードされたフルツだが、新天地のマジックで本領を発揮している。(C)Getty Images

〝史上最悪のドラフト1位指名選手〞。NBA2年目を終えた時点では、マーケル・フルツがそんな不名誉な形容詞で呼ばれてしまうのは仕方のないことなのかもしれない。

 2017年のドラフトで真っ先に名前を呼ばれ、期待を受けてフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したフルツだったが、2シーズンで出場したのはわずか33試合。成績も平均7.7点、3.4アシストと平凡で、わずか1年半でシクサーズから見切りをつけられてしまった。

 ルーキー時代から肩のケガに悩まされ、シュートフォームを乱したことが痛恨だった。故障からの復帰を目指してリハビリを続けている最中に、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズを軸に頂点を目指すシクサーズの構想外になった。チーム状況を考えれば、2年目の半ばにトレードという屈辱的な扱いも仕方なかっただろう。

 ただ、フルツはマジックで意外なほどの好待遇を受けている。チームは9月にフルツの来季のオプションを行使。開幕前の段階で、マジックが来季1230万ドルもの高額を払う決断を下したことに驚く声は少なくなかった。
 
 その背景には、決して人気チームとは言えないマジックの事情があるのだろう。昨季7年ぶりにプレーオフに返り咲いたチームは、今季もニコラ・ヴュチェビッチ、テレンス・ロス、アーロン・ゴードン、エバン・フォーニエといったメンバーが主軸になる。悪い陣容ではないが、さらに上に行くにはもう1~2枚の武器が必要だ。FAでの大物獲得が容易ではない状況下で、まだ21歳のフルツの伸びしろに賭けたのは理解できる方向性ではある。

「食事内容も見直したし、コートでもフィニッシュ、パスといったあらゆる部分を練習してきた。また、シーズンに向けてコンディショニングにも力を入れてきた」

 チーム側の期待を感じたのか、フルツも今季のメディアデーで意欲満々のコメントを残している。

 昨年11月以来の実戦となった10月5日のサンアントニオ・スパーズとのプレシーズンマッチで、フルツは17分間で6得点、4アシストをマーク。その2日後のデトロイト・ピストンズ戦でも8得点、7アシストをあげ、ファンと関係者を喜ばせた。切れ味鋭いペネトレイトだけでなく、2戦合計38分で11アシストというプレーメイキング力はやはり魅力。もともと高く評価されていた能力の片鱗を改めて披露したと言っていい。
 

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