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「これから先もハッピーになれない」移籍要求から一転、ネッツ残留のデュラントをバークレーが痛烈批判!「惨めな男」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.28

バークレー(左)はトレード要求でネッツを混乱させたデュラント(右)を痛烈に批判した。(C)Getty Images

 現地時間8月23日、今夏にリーグを賑わせた"ケビン・デュラント狂想曲"が終焉を迎えた。

 ブルックリン・ネッツのショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)は、チームにトレードを要求していたデュラント、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)、ジョー・ツァイ(オーナー)、クララ・ウー・ツァイとロサンゼルスで話し合いの場を持ち、「我々は協力して前へ進んでいくことに合意しました」と発表。

 これにより、デュラントのトレード要求は事実上の撤回となり、今季もネッツの一員としてプレーすることとなった。現在チームにはカイリー・アービング、ベン・シモンズ、セス・カリー、ジョー・ハリス、パティ・ミルズといった実力者がおり、戦力が噛み合えばイースタン・カンファレンス上位の戦績を残す可能性を秘めている。

 すると25日になってNBAレジェンドで現在はコメンテーターを務めるチャールズ・バークレーがアリゾナ州のラジオ番組「Bickley & Marotta」へ出演。デュラントについて辛口な言葉を連発していた。
 
「俺たちがこう言うと彼は怒る。(だが)最初の2つのチャンピオンシップで、彼は(ゴールデンステイト)ウォリアーズに便乗していたんだ。あの男のキャリアを振り返ってみるといい。ヤツは(所属チームの)ベストプレーヤーで、リーダーになった時には大失敗をやらかしてきた。リーダー、ベストプレーヤーにならなければいけない時、ヤツは毎回成功できずにいる。俺たちのような年を取った連中は皆、そう見ているのさ」

 デュラントは2007年にプロ入りし、1年目から平均20.3点をマークして新人王に輝くと、その後はラッセル・ウエストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ジェームズ・ハーデン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)とともにオクラホマシティ・サンダーを牽引。

 12年にNBAファイナル進出、14年には平均32.0点、7.4リバウンド、5.5アシストを残してMVPを選出されたが、結局サンダーではリーグの頂点に立つことはできなかった。

 するとデュラントはフリーエージェントとなった16年の夏にウォリアーズへ移籍し、17、18年に2連覇を達成。スーパースコアラーと化した男はファイナルMVPを2度も手にした。

 19年にネッツと契約し新たなチャプターに足を踏み入れるも、自身やチームメイトのケガなどもあり、21年のプレーオフではカンファレンス・セミファイナル第7戦でミルウォーキー・バックスに惜敗。今年のプレーオフでは1回戦でボストン・セルティックスに屈辱の4連敗を食らっていた。
 
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バークレーはデュラントを「哀れな人間」と酷評