NBA

八村が「守備がまだ甘い」とチームの課題に言及。一方で「もっとスコアできる」と攻撃に意欲も

秋山裕之

2019.11.22

高いオフェンス力を誇るウィザーズ。「もっとスコアできる」と八村も自信を覗かせる。(C)Getty Images

 11月20日(日本時間21日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは138-132でサンアントニオ・スパーズを下し、今季戦績を4勝8敗とした。

 前回勝利した15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦も137-116と、ウィザーズはここまで何度もハイスコアリングゲームを展開。それもあって、平均得点(119.7)、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッション当たりの平均得点/114.0)ともにリーグ2位につけている。

「まだこれでも全然いい方ではないと思う。僕らはもっともっとスコアできますし、すごいオフェンス力を持っているので、そこはずっと続けていきたいなと思います」

 チームとしてのオフェンス力に自信を持っていることをウィザーズの日本語版公式Twitterで明かした八村塁は、スパーズとの一戦で15得点、7リバウンドをマークし勝利に貢献。またこの試合では、チーム全体の3ポイント成功率が60.0%(18/30)と驚異的な数字を残していたことも印象的だ。

 そして「相手からするとすごく守りにくいですし、そこが僕らの強みだと自分たちでもわかっているので、これからも続けていきたいですね」と八村が語ったボールムーブメントもチームの大きな魅力。ウルブズ戦で38本、スパーズ戦でも37本と多くのアシストを記録している点も特筆すべきだろう。
 
 ただ、ここまで自慢のオフェンス力を存分に発揮しているウィザーズだが、一方で平均121.1失点はリーグワースト。ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッション当たりの平均失点)も同ワースト2位の115.1と、守備面では散々な数字が並んでいる。

『NBC Sports Washington』在籍のチェイス・ヒューズ記者によると、レギュラーシーズンを通じて、両レーティングで今季のウィザーズより大きな数値を記録したチームは過去にないという。そのなかで最も近い比較例に挙げているのは、1981-82シーズンのデンバー・ナゲッツだ。

 この時のナゲッツはリーグトップの平均126.5点、オフェンシブ・レーティングでは114.3。その反面、平均126.0失点は同ワーストで、ディフェンシブ・レーティングは113.9と、ともに113を超えていた。
 
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「守備で甘い部分がある」と八村もチームの課題を語る