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「コビーは沈むまで船を走らせた。レブロンがそうならないことを願ってる」バーンズが古巣レイカーズへエール「まだチャンスはある」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.10.13

レイカーズに在籍経験があり、コビーとも共闘したバーンズ(左)が、古巣へメッセージを送った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズはプレーオフ進出を逃した昨季を受けて、ダービン・ハム新ヘッドコーチ(HC)の下、2022-23シーズンに巻き返しを誓う。

"キング"レブロン・ジェームズは今年12月に38歳となるなか、元NBA選手のマット・バーンズは、ある懸念を指摘している。

 昨季プレーオフ進出を逃したチームは、オフにフランク・ヴォーゲル前HCを事実上の解任とし、新たにハム新HCを招聘。フリーエージェント(FA)戦線とトレードでパトリック・ベバリーやデニス・シュルーダー、ロニー・ウォーカー四世、トーマス・ブライアントといった新戦力を加えた。

 ただ、レイカーズの成功の鍵を握るのはレブロン、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルックのビッグ3であることに変わりはない。昨季はデイビスが足首とヒザのケガのため計42試合、レブロンも腹部やヒザを痛めて計26試合をそれぞれ欠場。

 ウエストブルックはチーム最多の78試合に出場して平均18.5点、7.4リバウンド、7.1アシストの成績を残したが、チームにフィットできず戦犯扱い。期待されたビッグ3は結局21試合しか稼働できなかった。

 2018年にレブロンが加入してからの4年間、優勝1回(19-20シーズン)は果たしているが、20-21シーズンはプレーオフ1回戦敗退、残りの2年間はポストシーズン不出場と、浮き沈みの激しさが目立つ。今年8月にレブロンと2年総額9710万ドル(約142億円)で契約延長し、レブロンは40歳となるまでレイカーズに身を置くことになる。
 
 2010年から2年間レイカーズに在籍し、レジェンドであるコビー・ブライアントと共闘した経験を持つ元NBA選手のマット・バーンズは、出演した『Club Shay Shay』でレイカーズの巻き返しに期待を寄せた。

「レイカーズの目標はプレーオフに進出し、タイトルを獲ることだ。しかし、それ以上にケガのないシーズンになることを願っている。AD(デイビス)がケガから復活して、特別なシーズンになるのではないか」

 そのなかで、バーンズはコビー在籍時代に起こったことが、レブロン残留が決まった今後数年で繰り返されないことを独自の目線から願っている。

「(レイカーズ一筋20年でキャリアを終えた)コビーは船が沈むまで船に乗り続けた。ラス(ウエストブルック)には違う場所に行って、貢献できることを願っている。コビーは船を飛び降りて別のチームに行き、6個目のタイトルを獲得できたかもしれない。(マイケル)ジョーダンと肩を並べることだけを考えていたわけだからね。

 コビーは沈むまで船を走らせた。レブロンがそうならないことを願っている。今のレイカーズにはまだ競争力があり、勝つチャンスはあるはずだ。個性がある非常にいいロスターだ。ただ、明らかに年齢がかさんでいるから、その点は注意しないといけない」

 レブロンは今年12月に38歳、ウエストブルックは11月に34歳、ビッグ3で最も若かったデイビスも来年3月には30歳を迎えるなかで、レイカーズはタイトル獲得を果たせるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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