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NBA

レブロン&コビー超えを果たしたバンケロを“先輩”テイタムが称賛。しかし、「楽なプレーをさせるつもりはない」とライバル視も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.24

憧れの存在だったテイタム(左)の前で、バンケロ(右)は見事なプレーを披露した。(C)Getty Images

憧れの存在だったテイタム(左)の前で、バンケロ(右)は見事なプレーを披露した。(C)Getty Images

 現地10月22日に行なわれたボストン・セルティックスとオーランド・マジックによる一戦は、セルティックスが126-120でマジックを下し、開幕3連勝を飾った。

 昨季にイースタン・カンファレンスを制し、NBAファイナル進出を果たしたセルティックスは、今季の優勝候補の一角でもある。一方、マジックの昨季成績はイースト最下位の22勝60敗(勝率26.8%)、再建真っ只中なだけに両チームの戦力差は明らかだが、この試合は一方的な展開とはならなかった。今季初勝利を目指し、マジックは昨季のイースト覇者を相手に同点17度、リードチェンジ21度の激戦へ持ち込み、最後まで戦い抜いたのである。

 セルティックスはオールスターフォワードのジェイソン・テイタムがゲームハイの40得点に8リバウンド、2ブロック、デリック・ホワイトが27得点、4アシスト、グラント・ウィリアムズとマルコム・ブログドンがそれぞれ13得点、ジェイレン・ブラウンが12得点、9リバウンドを記録。

 対するマジックはテレンス・ロスが5本の3ポイント成功を含む29得点を奪ったほか、フランツ・ヴァグナーが18得点、6リバウンド、ウェンデル・カーターJr.が15得点、12リバウンド、5アシスト、コール・アンソニーが14得点、9リバウンド、6アシストをマークしてみせた。
 
 そして今年のドラフト1巡目全体1位でマジックから指名されたパオロ・バンケロは、23得点、5リバウンド、3アシストを記録。19日のデトロイト・ピストンズ戦で27得点、9リバウンド、5アシスト、2ブロック、21日のアトランタ・ホークス戦で20得点、12リバウンド、3ブロックをマークした19歳の俊英は、キャリア最初の3戦でいずれも20得点以上を奪った史上4人目の選手となった。

 そして米メディア『ESPN Stats & Info』によると、キャリア最初の3試合でいずれも20得点以上を突破したNBA史上初の10代の選手に。つまり、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やレブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)も到達できなかったことをやってのけたのである。
 
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