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NBA

華麗な復活を果たしたジョーダン、大ケガから復帰を遂げた名選手たち……NBA歴代“カムバックチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.10.24

復帰直後は本来の23番ではなく45番を着用したジョーダン(左)。ハーダウェイ(右上)とローズ(右下)はともに大ケガから復活を果たした。(C)Getty Images

復帰直後は本来の23番ではなく45番を着用したジョーダン(左)。ハーダウェイ(右上)とローズ(右下)はともに大ケガから復活を果たした。(C)Getty Images

 アスリートにとってケガは付きもの。だが場合によってはキャリアを脅かすものにもなりかねない。NBAにも大きなケガ、時には病気による長期離脱を余儀なくされたスターが数多く存在する。
 
『THE DIGEST』の当シリーズでは、これまで様々なカテゴリー別にベスト5を選出してきたが、今回は不屈の闘志で逆境からの復活を果たした“歴代カムバックプレーヤー”を紹介する。

【ポイントガード】
ティム・ハーダウェイ

1966年9月1日生。183cm・79kg
キャリアスタッツ:867試合、平均17.7点、3.3リバウンド、8.2アシスト

 1989年のドラフト14位でゴールデンステイト・ウォリアーズに入団。2年目から3年連続でオールスターに出場し、92、93年は2年連続で平均20点&10アシスト以上の実力もさることながら、必殺のキラー・クロスオーバー・ドリブルで大人気を博した。

 だが93-94シーズンの開幕直前、練習中に左ヒザ靭帯断裂の重傷を負い、同年は全休。選出されていた世界選手権(ドリームチーム2)参加も断念せざるを得なかった。

 復帰後は95-96シーズン途中にマイアミ・ヒートへ移籍。以前のスピードこそ失われていたものの「内面的に成長して、前よりもいい選手になれた」と述べていた通り、ベテランらしい味のあるプレーでヒートを強豪へ引き上げる役割を果たす。

 当時のヘッドコーチ、パット・ライリーも「彼は身長183cmのマジック・ジョンソンだ」とかつての教え子の名前を挙げて称賛した。2000年のシドニー五輪では、6年前に叶わなかったアメリカ代表として金メダル獲得に貢献した。
 
【シューティングガード】
マイケル・ジョーダン

1963年2月17日生。198cm・98kg
キャリアスタッツ:1072試合、平均30.1点、6.2リバウンド、5.3アシスト

 数年のブランクを置いてNBAにカムバックするケースは、大ケガをしたか、海外でプレーしていた場合が大半。自主的に引退していた選手が復帰した上、以前と変わらぬ活躍をした例は極めて希少だが、史上最高の選手がその稀な例の当事者だ。

 シカゴ・ブルズの世界的スーパースターとして7年連続得点王、3年連続ファイナルMVPと絶頂期にあった93年に突如引退。頂点を極めて燃えつきたことと、父親が射殺されたショックが重なっての決断だった。

 その後新たな刺激を求め野球に挑戦したが、バスケットボールへの情熱が再燃し95年3月にNBA復帰。5試合目に55点を叩き出すなど腕は錆びついておらず、翌95-96シーズンから再び3年連続得点王&ファイナルMVPを獲得し再び引退した。

 さらに3年後の2001年、今度はワシントン・ウィザーズで2度目のカムバックを果たした際は、すでに38歳とあって往年のキレ味は鈍っていたが、それでも2年間で平均21.2点を記録し、今後こそ本当にコートを後にした。
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