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「俺たちのために何でもやってくれた」デュラントが20得点の渡邊雄太を激賞!「毎晩、活躍を期待してる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.20

デュラント(左)は、ブレイザーズ戦で大活躍を見せた渡邊について「彼の今夜のような活躍を見るのが待ちきれない」と語った。(C)Getty Images

 ブルックリン・ネッツに所属する渡邊雄太は、現地時間11月17日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でシーズンハイの20得点をマークし、勝利に大きく貢献した。

 NBAで渡邊が20得点以上をマークした試合は過去に2度あった。2021年4月16日のオーランド・マジック戦で21得点(&6リバウンド、2アシスト、1ブロック)。そしてキャリアハイとなる26得点(&13リバウンド)を叩き出した21年12月26日のクリーブランド・キャバリアーズ戦だ。

 マジック戦こそ113-102で勝利を飾ったものの、キャブズ戦では45点差(99-144)の大敗だったこともあり、「数字だけ見たら、いい数字だと思いますけど、さすがに45点負けの試合でダブルダブルとっても、正直、全然嬉しくないです」と悔やんでいた。

 だが、このブレイザーズ戦ではデュラントやオニールらとクロージングラインナップの一角を務め上げ、残り1分47秒にはシモンズが相手ディフェンダーを引き付け、ハリスのエキストラパスをもらって左コーナーから5点差へ広げる長距離砲をリングへ突き刺すなど、効果的な働きで勝利に貢献した。

 試合中の表情やジェスチャーからも自信がみなぎっており、ここまでのNBAキャリアで最高の活躍を見せたと言っても過言ではない。
 
「彼が自信を持ってショットを打っていて、入ったと分かっていたかのようにコートへ戻っていたくらいだった。アグレッシブにリングへ向かう場面もあり、今夜の彼は俺たちのために何でもやってくれた。

 俺たち全員がこんなゲームを見たかったから嬉しいね。周りにいる皆や一般のバスケットボールファンもそうだと思う。彼の今夜のような活躍を見るのが待ちきれないね。だから俺たちは彼に毎晩こんな活躍を期待しているよ」

 今季全試合に出場し、開幕から16試合連続で25得点以上を残すエースのケビン・デュラントも渡邊についてそう話しており、期待値の高さが伺える。

 とはいえ、渡邊の旅路はこれから先も、まだまだ続いていく。司令塔のベン・シモンズがさらに調子を上げ、カイリー・アービングが出場停止処分から復帰することで、チームのローテーションやプレータイム管理はさらに激化してくることは容易に想像できる。

 それでも渡邊は「一歩一歩。でも確実に。今日は最高の勝ち方!変わらず崖っぷち精神で頑張ります」とインスタグラムへ綴っており、今後も全力プレーでチームを支えていくだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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