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国内バスケ

バスケ河村勇輝が史上最多得票でオールスター初選出!サッカーの久保、野球の佐々木と並ぶ“2001年世代”の顔へ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.09

横浜BCの河村は12月に入って絶好調。リーグ戦と天皇杯で3試合連続30点超えと、自己記録を更新中だ。(C)日本バスケットボール協会

横浜BCの河村は12月に入って絶好調。リーグ戦と天皇杯で3試合連続30点超えと、自己記録を更新中だ。(C)日本バスケットボール協会

 サッカーW杯で日本の快進撃に貢献した久保建英、プロ野球で今年4月に史上最年少の完全試合を達成した“令和の怪物”佐々木朗希。新時代の顔として期待される彼らはともに2001年生まれの21歳だが、バスケ界の21歳も今季、目覚ましい活躍を見せている。

 Bリーグ横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝。日本代表としても今夏のW杯アジア予選以降、ホーバス・ジャパンに定着し、バスケファンにはもうお馴染みの存在だが、リーグ戦でも目を見張るパフォーマンスを披露している。

 今季はここまで全16試合に先発出場して、日本人選手リーグトップの平均17.4点(全体では18位)、9.8アシストは2位を大きく引き離してリーグ全体1位に立っている。

 とりわけ圧巻だったのが12月3、4日に敵地で行なわれた宇都宮ブレックスとの2連戦だ。初戦で自己最多の32得点、13アシスト、4スティールをあげて昨季王者からBリーグ発足後15戦目にして初勝利をもたらすと、翌戦も自己最多を更新する34得点の大爆発。しかもこの試合では5点を追いかける残り34秒から2本の3ポイントを沈めて逆転勝利を演出。最後は試合終了のブザーとともに逆転弾をねじ込み、歓喜の輪の中心で雄叫びを上げた。
 
 勢いに乗る21歳は、7日の天皇杯(全日本バスケットボール選手権大会)4次ラウンドでも三遠ネオフェニックス相手に8本の3ポイントを含む36得点の大暴れ。リーグ戦から3試合連続のキャリアハイ更新という離れ業で、チームを来年1月4日に行なわれる準々決勝に導いた。

 8日にはBリーグの球宴「ドットエスティB.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」(@アダストリアみとアリーナ)のファン投票で、歴代最多得票(17万7084票)を獲得し、史上最年少での出場が決まった河村。

 会見ではサッカーW杯にもふれ、「見られる時にはリアルタイムで観戦し、日本代表を応援していた」一方で、日本中が熱狂する様子に「すごく悔しさを感じたというか、バスケットもこうでありたいな」と本音を漏らした。

 Bリーグは1月13、14日のオールスター以降、ますます佳境を迎え、河村率いる横浜は初のチャンピオンシップ出場を目指す戦いが続く。さらに8月25日からは日本を含むアジア3か国共催のバスケW杯が待ち受けている。名実ともに日本バスケ界を牽引する存在へ、21歳の進化は止まらない。

構成●ダンクシュート編集部
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