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NBA

今季からMVPの名称が“マイケル・ジョーダン・トロフィー”に。現在の有力候補はリーグトップ2の大黒柱!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.20

現時点でのMVPオッズは1位がテイタム(左)、2位がアデトクンボ(右)となった。(C)Getty Images

現時点でのMVPオッズは1位がテイタム(左)、2位がアデトクンボ(右)となった。(C)Getty Images

 NBAの2022-23シーズンは、全30チームが30試合前後を消化。現地時間12月19日を終えた時点で、イースタン・カンファレンスではミルウォーキー・バックスが22勝8敗(勝率73.3%)が首位&リーグトップに立ち、ウエスタン・カンファレンスではメンフィス・グリズリーズが19勝10敗(勝率65.5%)が1位となっている。

 そんななか、米メディア『NBC Sports Bay Area』が現時点における今季のMVP候補を公開。同メディアのパートナー、『PointsBet』によるMVP候補14選手は下記の通り。(以下、チーム名は略称)

■2022-23シーズンのMVP候補トップ14プレーヤー
1位:ジェイソン・テイタム(セルティックス/+270)
2位:ヤニス・アデトクンボ(バックス/+300)
3位:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/+450)
4位:ジョエル・エンビード(シクサーズ/+900)
―:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/+900)
6位:デビン・ブッカー(サンズ/+2000)
7位:ステフィン・カリー(ウォリアーズ/+2200)
―:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ/+2200)
9位:ケビン・デュラント(ネッツ/+2500)
10位:ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ/+3000)
―:ジャ・モラント(グリズリーズ/+3000)
12位:アンソニー・デイビス(レイカーズ/+5000)
13位:シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(サンダー/+8000)
14位:デイミアン・リラード(ブレイザーズ/+10000)

 昨季までの76シーズンで、MVPに選ばれたのは計35選手、そのうち15選手が複数回選出され、直近4シーズンはギリシャ出身のアデトクンボ(19、20年)、セルビア出身のヨキッチ(21、22年)が獲得。また、2年連続でカメルーン出身のエンビードが2位の得票数を集めたように、外国籍出身選手たちが目立っている。
 
 NBAは13日に今季から主要アウォードのトロフィーが新デザインとなり、MVPも「マイケル・ジョーダン・トロフィー」へ改称することを発表。シーズンMVP5度、ファイナルMVPを史上最多となる6度も獲得してきたジョーダンの名が冠され、選手にとって最も栄誉ある賞といっても過言ではない。

 このオッズではテイタム、アデトクンボというリーグトップ2の戦績を誇るチームのベストプレーヤーが最上位に。両チームは25日のクリスマスゲームで激突するだけに、仮想イースタン・カンファレンス・ファイナル、さらにはMVP有力候補たちによるマッチアップが大いに期待できる。

 3位以降もドンチッチ、エンビード、ヨキッチというMVP候補の常連が名を連ねており、ブッカーにカリー、ザイオン、デュラントといった実力者たちが続いている。

 ただ、これはあくまでオッズ。16日に『NBA.com』が公開した最新版のトップ5では1位から順にテイタム、アデトクンボ、ヨキッチ、モラント、デュラント、同日に米スポーツ専門局『ESPN』へ公開された、100人のインサイダーたちによる投票結果を反映したランキングでも、トップ5は1位から順にテイタム、アデトクンボ、ドンチッチ、カリー、ヨキッチとなっていた。

 レギュラーシーズンは来年4月まで続く長丁場。これから先、ケガのため長期離脱を余儀なくされる選手、あるいは急激にスタッツを伸ばす選手も出てくるだろう。

 現時点ではテイタム、アデトクンボが最有力ながら、今後の活躍次第では、今季終了後に最も価値のあるアウォードをほかの選手が手にしたとしても、不思議はないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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