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カリー&ウィギンズ不在も強豪を下したウォリアーズをOBが高評価!「7戦シリーズで倒せるチームはウエストにない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.28

ウォリアーズはカリーとウィギンズを欠きながら、クリスマスゲームでグリズリーズに快勝した。(C)Getty Images

 12月25日のクリスマスゲームで、メンフィス・グリズリーズは昨プレーオフのカンファレンス・セミファイナルで敗れたゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦した。

 グリズリーズはオールスターガードのジャ・モラントを筆頭に、デズモンド・ベイン、ディロン・ブルックス、ジャレン・ジャクソンJr.、スティーブン・アダムズというスターター陣が健在。

 22日に『ESPN』へ公開されたインタビューで、モラントは「当然、(ウォリアーズは)僕らをプレーオフから追い出したチームだから、いつだって彼らを負かしたい。ここ数年、ゴールデンステイトはバスケットボールのゲームそのものになっている。彼らはディフェンディング・チャンピオンだ。だから彼らの戦績(当時15勝18敗でウエスタン・カンファレンス11位)がどうであれ、リーグでもトップチームの1つなんだ」と語っていた。

 注目の1戦は、モラントがゲームハイの36得点に7リバウンド、8アシストと躍動したが、ホームのチェイス・センターで抜群の強さを誇るウォリアーズが47分以上にわたってリードを保ち、123-109で快勝した。

 しかもウォリアーズは、ステフィン・カリー(左肩の亜脱臼)、アンドリュー・ウィギンズ(内転筋)という主軸を欠いており、ベストメンバーには程遠い布陣だっただけに衝撃的だった。
 
 この日はジョーダン・プールが32得点、クレイ・トンプソンが24得点、9リバウンド、4アシスト、5本の長距離砲を沈めたドンテ・ディヴィンチェンゾが19得点をあげるなど計6選手が2桁得点。

 そしてドレイモンド・グリーンが13リバウンド、13アシスト、2ブロック、ケボン・ルーニーが5リバウンド、4アシストと仕事を遂行してみせた。

 ディヴィンチェンゾは「僕らが一丸になったら、このチームはお互いのためにプレーするめちゃくちゃいいチームになるんだ。この逆境で勝利できたことは大きいね」と振り返った。

 この勝利で、先日グリーンが残した「ウエストはどのチームであっても心配していない。恐れる必要があるチームはあるし、どれほどの実力があるかも知っている。だが自分たちがAゲームをすれば、俺たちを倒せるチームはない」というコメントは、決して言い過ぎではないことが証明された。

 26日時点で、カリーとウィギンズは離脱中で、ウォリアーズはウエスト10位の16勝18敗(勝率47.1%)に沈んでいるが、グリズリーズ戦の勝利はウォリアーズOBをも唸らせた。
 
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