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NBA

1週間で27チームがトレードに動いたNBA。優勝へのラストピースとなり得る“バイアウト・マーケット”の注目選手は誰だ?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.02.10

レイカーズのウエストブルックやベバリーらトレードでチームを去った選手たちは、3月までにさらなる新天地を求めることに。(C)Getty Images

レイカーズのウエストブルックやベバリーらトレードでチームを去った選手たちは、3月までにさらなる新天地を求めることに。(C)Getty Images

 NBAは現地時間2月9日にトレード・デッドラインを迎え、今年も多くの選手とドラフト指名権が動いた。

 前日の8日には、超大物のケビン・デュラントがブルックリン・ネッツからフェニックス・サンズへ、ラッセル・ウエストブルックがロサンゼルス・レイカーズからユタ・ジャズへそれぞれ移籍するなど世界中を賑わせた。

 その一方、ディアンジェロ・ラッセルがミネソタ・ティンバーウルブズから2015年にドラフト指名されたレイカーズ、エリック・ゴードンがヒューストン・ロケッツから08年にドラフト指名されたロサンゼルス・クリッパーズ、ゲイリー・ペイトン二世がポートランド・トレイルブレイザーズから昨季まで2シーズン所属したゴールデンステイト・ウォリアーズへトレードされるなど、“古巣”へ復帰するケースも目立った。

 米スポーツ専門局『ESPN Stats & Info』によると、今週に入ってNBA全30チームのうち、ワシントン・ウィザーズ、クリーブランド・キャバリアーズ、シカゴ・ブルズを除く27チームがトレードを断行。ウィザーズは1月に八村塁をレイカーズへ放出しているため、今年以降に限れば、トレードしていないのはキャブズとブルズのみということになる。
 
 ブルズでバスケットボール運営部門副代表を務めるアルトゥラス・カルニショバスは、9日のデッドライン後にメディアに対して「我々はたくさん連絡したし、数多くの声がかかった。多忙だったよ。最終的に、我々は買い手でもあり、このチームのロスターを改善させたかった。だがその機会を活用することができなかった」と明かした。

 レギュラーシーズンはすでに折り返し地点を過ぎており、来週末の17日から23日までのオールスターブレイクを挟んで、ポストシーズン出場争いが激化する終盤戦に突入する。

 これから先は優勝を狙うチーム、プレーオフならびにプレーイン・トーナメント進出争いチーム、さらにはオフや来季以降に向けて仕切り直しを図るチームなど、それぞれのゴールを見定めた戦いとなる。各チームが今季のロスターの最終形態を構築するうえで、見逃せないのが“バイアウト・マーケット”だ。

 これは選手が今回のトレードで移った移籍先、あるいは開幕から所属するチームと合意して契約をバイアウト(買い取り)し、ウェイブ(保有権を放棄)の末にフリーエージェントとなって他チームへ加入するというもの。

 バイアウトされた選手たちは、3月1日までに新チームと契約を結べば、プレーオフに出場する資格を手にすることができる。そのため、さらなる強化を目指すチームにとっては戦力増強のチャンスとなる。ここからは、その候補に挙がっている選手たちを見ていきたい。
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