現地時間３月２日（日本時間３日、日付は以下同）に行なわれたロサンゼルス・クリッパーズとゴールデンステイト・ウォリアーズによる一戦は、前半を終えて11点ビハインド（45－56）を背負っていたウォリアーズが第３クォーターで相手を圧倒（42－16）し、最終スコア115－91でクリッパーズを下した。

　この日はジョーダン・プールがゲームハイの34得点に３アシスト、２スティール、クレイ・トンプソンが19得点、11リバウンド、４アシスト、２スティール、ジョナサン・クミンガが19得点、７リバウンド、２スティール、ドレイモンド・グリーンが11得点、９リバウンド、９アシスト、ケボン・ルーニーが11得点、８リバウンドをマーク。

　ウォリアーズは第３クォーターだけで22得点とスパークしたプール、後半だけで12得点を奪ったクミンガなど若手の爆発が光ったのだが、最も注目を浴びたのは、グリーンがラッセル・ウエストブルックへ見せた“露骨なディフェンス”だった。
  　元シーズンMVPで、平均トリプルダブルを４度も達成してきたウエストブルックがトップ下付近でボールを持つと、グリーンはペイントエリアに陣取り、ほかの４選手の動きを把握しながらポジショニング。

「ドレイモンドは、中間ポジションに入る選手として、リーグでベストだと私は見ている。彼のようにレーンへの侵入を台無しにできる選手は皆無で、次に起こることへ準備し、ヘルプが必要なところへどこでも行くことができる。それにリバウンドへ行くこともできるんだ」

　スティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）はウエストブルックへの“奇策”を見事に遂行したグリーンを称賛。この日ウエストブルックは27分41秒プレーして８得点、６アシストこそ残すも、フィールドゴール成功率は25.0％（３／12）、３ポイントは５本放って成功ゼロ、そして４本のターンオーバーを記録してしまった。

　このディフェンスについて、グリーンは試合後に「コーチが昨日、俺にテキストを送ってきたんだ。あれがゲームプランだとヒントをくれてね。で、俺たちは今朝のシュートアラウンドでやってみて、みんながその考えを把握したのさ。誰かをあんなふうにするのは至って簡単だ。そうなれば彼へ順番に当たっていくだけだからな。だが俺たちはそうはしたくなかった」と振り返っていた。