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NBA

レブロン不在のレイカーズを牽引するリーブス「勝つことが重要。僕らはリーグで1番でありたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.24

レブロン不在のなか、レイカーズの押し上げ役となっているリーブス。2年目の24歳がハングリーさをもたらしている。(C)Getty Images

レブロン不在のなか、レイカーズの押し上げ役となっているリーブス。2年目の24歳がハングリーさをもたらしている。(C)Getty Images

 NBAはレギュラーシーズン残り2週間。ポストシーズン入りをかけた激しい争いが連日繰り広げられている。

 特にウエスタン・カンファレンスは、現地時間3月23日終了時点で4位のフェニックス・サンズ(38勝34敗/勝率52.8%)から12位のユタ・ジャズ(35勝37敗/同48.6%)まで、実に9チームが3.0ゲーム差以内にひしめく大混戦。

 最終的に、カンファレンス6位以内であれば自動的にプレーオフ進出、7位から10位に入った4チームは、残り2枠をかけてプレーイン・トーナメントへ臨むこととなる。

 2シーズンぶりのプレーオフ進出を目指すレイカーズは、レブロン・ジェームズが右足の腱を痛めて約1か月間離脱、チーム最長身(213㎝)のモー・バンバも左足首捻挫のため戦列を離れている。

 そうした状況のなか、レイカーズは現在ウエスト9位の36勝37敗(同49.3%)でプレーイン出場圏内をキープ。平均25.9点、12.4リバウンド、2.04ブロックを誇るアンソニー・デイビス、同18.0点、6.2アシストをマークするディアンジェロ・ラッセルが中心となって直近2連勝を飾っている。

 しかしレブロン離脱以降のチームで忘れてはならないのが、2年目のオースティン・リーブスだろう。2021年にドラフト外からNBA入りした196cm・89kgのシューティングガードは、ここ4試合で24、16、35、25得点とオフェンス面でステップアップ。19日のオーランド・マジック戦でキャリアハイの35得点を奪うと、先発へ昇格した22日のサンズ戦では25得点に自己最高の11アシストをマークし勝利の立役者となった。
 
 サンズ戦後、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)は「我々にとってものすごく大きい。シーズンを通して、彼はとても重要なんだ。彼は我々が成し遂げようとしていることに集中している」と絶賛。

 リーブス自身は「本当にどの試合でも同じマインドセットなんだ。どんな犠牲を払ってでも勝利することを目指している。勝つこと。重要なのはそこなんだ」と語る。

 積極性が売りのガードが、直近4試合で平均13.3本ものフリースローを獲得している点も見逃せない。同期間における計53本は、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタム(51本)、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード(50本)、マイアミ・ヒートのジミー・バトラー(47本)を差し置いて、リーグトップの数字だ。

 これがチームを構築するシーズン序盤ではなく、大事な終盤戦でのステップアップであることも特筆すべきことだろう。

 幼少期からレイカーズファンだったという24歳が求めるのは勝利のみ。「僕らはこの位置にはいたくないんだ。リーグで1番でありたい。けど今はこの位置にいる。だから混沌としているんだろうね。でもだからこそ、僕らはプレーしているんだ。誰だって重圧のかかるなかでプレーしたいし、注目を浴びるなかでプレーしたいものなのさ」

 レイカーズは24日に勝敗で並ぶオクラホマシティ・サンダー、26日にシカゴ・ブルズとのホームゲームが控えている。レブロンの復帰は4月上旬と見られているだけに、3月に平均18.5点、5.6アシスト、フィールドゴール成功率56.3%、3ポイント成功率37.5%、フリースロー成功率83.3%と絶好調の若武者のさらなる活躍に期待がかかる。

文●秋山裕之(フリーライター)
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