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キングスがウェバー、ビビーらを擁した2003年以来の地区優勝! 当時2歳の新人は「興奮している」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.04.05

キングスは本日の試合で勝利し、ウェバー、ビビー(右)らを擁した2002-03シーズン以来20年ぶりの地区優勝を果たした。(C)Getty Images

 サクラメント・キングスは現地時間4月4日、敵地でニューオリンズ・ペリカンズを121-103で撃破。今季48勝目(31敗)でシーズン3試合を残してパシフィック・ディビジョン優勝が決まった。

 この日のキングスはディアロン・フォックスが23得点、9アシスト、キーガン・マレーが7本の3ポイントを決めて21得点、ドマンタス・サボニスが今季13度目のトリプルダブルとなる16得点、12リバウンド、11アシスト、ハリソン・バーンズが16得点、ケビン・ハーターが11得点とスタメン全員が2桁得点をあげたのに加え、控えのマリーク・モンクも17得点をあげるなどバランスの取れた攻撃でペリカンズを一蹴した。

 試合後マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、「今夜、先発5人が試合にもたらしたフィジカルは素晴らしかった。私たちのペースも良かったと思う。我々は相手に次から次へとプレッシャーをかける。それこそ我々が攻撃的にプレーできる方法なんだ」と選手たちを称えた。

 ルーキーのマレーは地区優勝について「この組織に興奮している。街にとって本当にクールなことだね」と喜んだが、キングスがディビジョン首位でシーズンを終えるのは2002-03シーズン以来20年ぶり。2000年8月生まれのマレーは2歳で、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はまだ高校生だった。

 当時キングスのロスターにはクリス・ウェバー、ブラディ・ディバッツ、ペジャ・ストヤコビッチ、マイク・ビビー、ヒドゥ・ターコルー、そして現在チームでアシスタントコーチを務めるダグ・クリスティが名を連ね、シーズンで59勝をマーク。第2シードで挑んだプレーオフではカンファレンス準決勝まで勝ち進んだ。
 
 その後も06年までプレーオフに駒を進めてきたものの、以降は補強やドラフトの失敗によってウエスタン・カンファレンス下位に低迷。昨季も地区5位、ウエスト12位に終わり、北大4大スポーツで史上ワーストとなる16シーズン連続プレーオフ不出場という不名誉な記録を更新してしまった。

 今季もキングスに対する評価は決して高くなく、開幕4連敗スタート。この時点では今季も下位に低迷すると思われたが、結成2年目のフォックスとサボニスのコンビを軸にリーグ1位のオフェンス力で11月に7連勝を飾り借金を返済すると、1月にも6連勝、球宴明けから5連勝と白星を量産。3月30日にポートランド・トレイルブレイザーズに勝利したことで17年ぶりのプレーオフ進出を決めた。

 ついに長いトンネルを抜けたキングス。若手が主体のチームにとって昨季王者ゴールデンステイト・ウォリアーズ、21年にファイナルに進んだフェニックス・サンズ、タレント揃いのロサンゼルス・クリッパーズ、レブロン率いるロサンゼルス・レイカーズと強豪揃いのディビジョンで首位になったことは、大きな自信につながるだろう。

 大きな壁を乗り越えたチームが、4月15日に開幕するプレーオフでどこまで勝ち上がることができるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
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