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NBA

「シード順は気にしていない」ヒートのバトラー、下位からの“下剋上”に躍起「勝つためならどんなことでもやる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.11

バトラー率いるヒートは2020年に第5シードからファイナル進出を果たしている。今季も下位シードだが、再びアップセットを起こせるか。(C)Getty Images

バトラー率いるヒートは2020年に第5シードからファイナル進出を果たしている。今季も下位シードだが、再びアップセットを起こせるか。(C)Getty Images

 現地時間4月9日、NBAは2022-23レギュラーシーズンを終え、11日から各カンファレンスの第7、第8シード権の獲得をかけて、プレーイン・トーナメントが行なわれる。

 第7シードの座を手にするのは、11日に開催される一発勝負、イーストは7位マイアミ・ヒート(44勝38敗/勝率53.7%)と8位アトランタ・ホークス(41勝41敗/勝率50.0%)の勝者となる(ウエストはロサンゼルス・レイカーズとミネソタ・ティンバーウルブズ)。

 ヒートは昨季、53勝29敗(勝率64.6%)の好成績を残し、優勝した2012-13シーズン以来10年ぶりにイースタン・カンファレンスのトップシードを手にした。プレーオフでは1回戦でホークスを4勝1敗、カンファレンス準決勝ではフィラデルフィア・セブンティシクサーズを4勝2敗で撃破し、カンファレンス決勝まで勝ち進んだ。

 今季はオフェンスの不振や主力のケガなどもあり、プレーインからのスタートとなったヒートだが、大黒柱のジミー・バトラーは「どっちも同じこと」と強気な姿勢を見せている。

「昨年だって誰も俺たちが勝つとは見ていなかった。だから関係ないね。今年だって俺たちのことを(勝つと)見ていないだろうから、(シード順は)気にしていない」
 
 11日のプレーインでヒートがホークスを下した場合、15日からスタートするプレーオフ1回戦でチームはセルティックスと対決することとなる。両軍は昨年のカンファレンス決勝で第7戦の終盤まで競り合ったことから、ファーストラウンドでは屈指の注目カードになるだろう。

 ヒートは今季の直接対戦でセルティックスに対して2勝2敗のタイ。ロスターにはバトラーを筆頭に、バム・アデバヨ、タイラー・ヒーロー、カイル・ラウリー、マックス・ストゥルースなど昨プレーオフを戦ったメンバーがいる。

 バブル開催ではあったものの、このチームは2020年に第5シードからファイナルまで勝ち進んだ実績もあり、バトラーが語ったようにレギュラーシーズンの順位はあまり関係ないかもしれない。

「俺はこのチームが勝つためならどんなことでもやってみせる」と意気込むエースが、ポストシーズンでギアを上げてくることは確実。経験豊富なヒートが上位相手にアップセットを起こすことができるか見ものだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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