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「様々な方法でインパクトを与えてくれた」レナードが献身的プレーで勝利に貢献したウエストブルックを称賛!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.19

レナード(右)は初戦で攻守で存在感を放ち、勝利に貢献したウエストブルックを称賛した。(C)Getty Images

 現地時間4月16日(日本時間17日)に行なわれたフェニックス・サンズとロサンゼルス・クリッパーズによるプレーオフ ファーストラウンド第1戦は、試合終盤まで勝敗の行方がわからない激戦となった。

 ホームのサンズは、第4クォーター残り約1分半からケビン・デュラントの長距離砲、クリス・ポールのフリースローで108-109と肉薄。

 しかしクリッパーズは残り17.1秒にラッセル・ウエストブルックがフリースロー2本を確実に成功。3点を追うサンズはタイムアウト後にエースのデビン・ブッカーにボールを託した。

 ブッカーはウエストブルックに対してトップ下からドライブを仕掛け、左手でレイアップを放つ。しかしウエストブルックが右手でブロック、さらにこぼれ球をブッカーへ当ててクリッパーズボールにするファインプレーを見せた。

 ブロック直後、ブッカーはレフェリーへファウルをアピ―ルしていたが、ウエストブルックは集中力を切らさずボールの行方にフォーカスし、気迫のこもったプレーで勝利を引き寄せた。

 115-110で初戦を制したクリッパーズでは、カワイ・レナードがゲームハイの38得点に5リバウンド、5アシスト、エリック・ゴードンが19得点、ノーマン・パウエルが14得点、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンド、テレンス・マンが10得点をマーク。
 
 ウエストブルックは36分28秒のプレーで、フィールドゴール成功率15.8%(3/19)、3ポイント成功率16.7%(1/6)とシュートが決まらず9得点に終わったが、10リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックと多方面にわたる活躍で勝利に大きく貢献。

 特にオフェンシブ・リバウンドは両チーム最多の5本、残り約2分半にはリング下でもぎ取り、4点リードへつながったレナードの3ポイントへ繋げる貴重な仕事も遂行した。

 自身のリバウンド力に本人は「それは(ハート)、あとはタイミングだ。プレーメークするためなんだ。時間、スコア、ポゼッションを理解している。このポジションにおいて、控えめに言っても俺より優れたリバウンダーはいない」と自信を見せていた。

 試合後、レナードはウエストブルックについて「ウィニングプレーを決めて、ディフレクションをして、オフェンシブ・リバウンドを奪う。それこそがプレーオフのバスケットボールだ。シュートが不調な日でも、様々な方法でゲームにインパクトを与える必要がある。今夜、彼はそれをやってくれた」と称賛した。

 昨季と今季途中までプレーしていたロサンゼルス・レイカーズでは、思うようなプレーができず批判にされられたウエストブルックだが、今年2月のクリッパーズ加入後はフィールドゴール成功率でキャリアハイの数字を残すなど、効率の良いプレーを披露している。

 難敵サンズに敵地で勝利し、幸先の良いスタートを切ったクリッパーズ。34歳の万能戦士が初戦のようなパフォーマンスを継続できれば、シリーズ突破も見えてくるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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【動画】ビッグプレーを連発したウエストブルックの初戦ハイライト!