現地時間4月16日(日本時間17日)に行なわれたフェニックス・サンズとロサンゼルス・クリッパーズによるプレーオフ ファーストラウンド第1戦は、試合終盤まで勝敗の行方がわからない激戦となった。
ホームのサンズは、第4クォーター残り約1分半からケビン・デュラントの長距離砲、クリス・ポールのフリースローで108-109と肉薄。
しかしクリッパーズは残り17.1秒にラッセル・ウエストブルックがフリースロー2本を確実に成功。3点を追うサンズはタイムアウト後にエースのデビン・ブッカーにボールを託した。
ブッカーはウエストブルックに対してトップ下からドライブを仕掛け、左手でレイアップを放つ。しかしウエストブルックが右手でブロック、さらにこぼれ球をブッカーへ当ててクリッパーズボールにするファインプレーを見せた。
ブロック直後、ブッカーはレフェリーへファウルをアピ―ルしていたが、ウエストブルックは集中力を切らさずボールの行方にフォーカスし、気迫のこもったプレーで勝利を引き寄せた。
115-110で初戦を制したクリッパーズでは、カワイ・レナードがゲームハイの38得点に5リバウンド、5アシスト、エリック・ゴードンが19得点、ノーマン・パウエルが14得点、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンド、テレンス・マンが10得点をマーク。
ウエストブルックは36分28秒のプレーで、フィールドゴール成功率15.8%(3/19)、3ポイント成功率16.7%(1/6)とシュートが決まらず9得点に終わったが、10リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックと多方面にわたる活躍で勝利に大きく貢献。
特にオフェンシブ・リバウンドは両チーム最多の5本、残り約2分半にはリング下でもぎ取り、4点リードへつながったレナードの3ポイントへ繋げる貴重な仕事も遂行した。
自身のリバウンド力に本人は「それは(ハート)、あとはタイミングだ。プレーメークするためなんだ。時間、スコア、ポゼッションを理解している。このポジションにおいて、控えめに言っても俺より優れたリバウンダーはいない」と自信を見せていた。
試合後、レナードはウエストブルックについて「ウィニングプレーを決めて、ディフレクションをして、オフェンシブ・リバウンドを奪う。それこそがプレーオフのバスケットボールだ。シュートが不調な日でも、様々な方法でゲームにインパクトを与える必要がある。今夜、彼はそれをやってくれた」と称賛した。
昨季と今季途中までプレーしていたロサンゼルス・レイカーズでは、思うようなプレーができず批判にされられたウエストブルックだが、今年2月のクリッパーズ加入後はフィールドゴール成功率でキャリアハイの数字を残すなど、効率の良いプレーを披露している。
難敵サンズに敵地で勝利し、幸先の良いスタートを切ったクリッパーズ。34歳の万能戦士が初戦のようなパフォーマンスを継続できれば、シリーズ突破も見えてくるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
ホームのサンズは、第4クォーター残り約1分半からケビン・デュラントの長距離砲、クリス・ポールのフリースローで108-109と肉薄。
しかしクリッパーズは残り17.1秒にラッセル・ウエストブルックがフリースロー2本を確実に成功。3点を追うサンズはタイムアウト後にエースのデビン・ブッカーにボールを託した。
ブッカーはウエストブルックに対してトップ下からドライブを仕掛け、左手でレイアップを放つ。しかしウエストブルックが右手でブロック、さらにこぼれ球をブッカーへ当ててクリッパーズボールにするファインプレーを見せた。
ブロック直後、ブッカーはレフェリーへファウルをアピ―ルしていたが、ウエストブルックは集中力を切らさずボールの行方にフォーカスし、気迫のこもったプレーで勝利を引き寄せた。
115-110で初戦を制したクリッパーズでは、カワイ・レナードがゲームハイの38得点に5リバウンド、5アシスト、エリック・ゴードンが19得点、ノーマン・パウエルが14得点、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンド、テレンス・マンが10得点をマーク。
ウエストブルックは36分28秒のプレーで、フィールドゴール成功率15.8%(3/19)、3ポイント成功率16.7%(1/6)とシュートが決まらず9得点に終わったが、10リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックと多方面にわたる活躍で勝利に大きく貢献。
特にオフェンシブ・リバウンドは両チーム最多の5本、残り約2分半にはリング下でもぎ取り、4点リードへつながったレナードの3ポイントへ繋げる貴重な仕事も遂行した。
自身のリバウンド力に本人は「それは(ハート)、あとはタイミングだ。プレーメークするためなんだ。時間、スコア、ポゼッションを理解している。このポジションにおいて、控えめに言っても俺より優れたリバウンダーはいない」と自信を見せていた。
試合後、レナードはウエストブルックについて「ウィニングプレーを決めて、ディフレクションをして、オフェンシブ・リバウンドを奪う。それこそがプレーオフのバスケットボールだ。シュートが不調な日でも、様々な方法でゲームにインパクトを与える必要がある。今夜、彼はそれをやってくれた」と称賛した。
昨季と今季途中までプレーしていたロサンゼルス・レイカーズでは、思うようなプレーができず批判にされられたウエストブルックだが、今年2月のクリッパーズ加入後はフィールドゴール成功率でキャリアハイの数字を残すなど、効率の良いプレーを披露している。
難敵サンズに敵地で勝利し、幸先の良いスタートを切ったクリッパーズ。34歳の万能戦士が初戦のようなパフォーマンスを継続できれば、シリーズ突破も見えてくるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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