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プレーオフ2連勝スタートの76ers。敵将ヴォーンHCはハーデンの働きを称賛「彼には物事が起こる前に、一歩先が見えている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.20

古巣ネッツとのプレーオフに臨むハーデン。第3戦からは昨季までのホームコートに舞台を移す。(C)Getty Images

 イースタン・カンファレンス第3シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズと第6シードのブルックリン・ネッツによるプレーオフ1回戦は、2戦を終えてシクサーズがホーム2連勝。現地時間4月15日の初戦を121-101で快勝すると、17日の第2戦は一転してロースコアの展開になったものの、96-84で勝利を重ねている。

 第2戦では6本の3ポイントを沈めたタイリース・マキシーがゲームハイの33得点、ジョエル・エンビードが20得点、19リバウンド、7アシスト、3ブロック、トバイアス・ハリスが20得点、12リバウンドを記録。

 レギュラーシーズンで平均33.1点をあげて2シーズン連続の得点王となったエンビードは、ネッツにダブルチームで守られていることもあって2試合で平均23.0点、フィールドゴール成功率50.0%と"控えめ"ながら、当の本人は「多くの人が俺のことを得点することだけが大好きだと思っている。でもそれは真実じゃない。俺は勝つことを楽しんでいるのさ」とどこ吹く風。

 そんなエンビードについて、マキシーはリーダーシップの変化があったと地元メディア『Philly Voice』で語っている。
 
「この1年ずっと言っていることだけど、ジョエルのリーダーシップは新たなレベルに達したような気がする。彼の話もそうだし、チーム全体を引っ張るやり方がね。それに彼は自身のプレーレベルを引き上げた。チームのベストプレーヤーがそうしたことで、僕らは自分たちのことも引き上げていかなきゃいけなくなったのさ」

 エンビードが欲するのは自身の高得点ではなく、あくまでチームの勝利。大黒柱として支配的なパフォーマンスを続ける傍ら、リーダーとしてもシクサーズをまとめ上げているということなのだろう。

 その一方で、2枚看板のもう1人、ジェームズ・ハーデンは初戦こそ3ポイント成功率53.8%(7/13)の23得点に13アシストを残すも、第2戦ではフィールドゴール成功率23.1%(3/13)、3ポイント成功率25.0%(2/8)の乱調で8得点どまり。5リバウンド、7アシスト、4スティールで勝利に貢献するも、シューティングには苦しんでいた。
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