コートで躍動した25歳の日本人プレーヤーへの喝采が、いまだ止まないようだ。

　現地時間４月22日、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地でプレーオフ１回戦の第３戦を行ない、メンフィス・グリズリーズに111－101で勝利を収め、対戦成績を２勝１敗とリードした。

　ベンチからのスタートだった八村塁は第１クォーター残り４分16秒から途中出場。ホームの大歓声を背にコートに入ると、２分11秒に３ポイントシュートを成功させた。

　その後も３ポイントやミドルシュートなどを高い確率で決め、オフェンスで存在感を発揮。第３クォーター終盤には相手のファウルに激昂して両チーム選手がもみ合いになる一触即発の事態が発生し、八村にテクニカルファウルが与えられたが、闘志を全面に押し出したプレーが光った。

　レイカーズはアンソニー・デイビスが31得点、17リバウンド、３ブロック、レブロン・ジェームズが25得点、９リバウンド、５アシストと大黒柱２人が圧巻のパフォーマンスを披露。八村もベンチから22分６秒間のプレーで16得点、５リバウンドを記録。過去15年のプレーオフで、ベンチから３試合連続15点以上をマークした球団初の選手となり、チームの勝利に大きく貢献した。
  　無論、地元メディアは途中出場した日本人プレーヤーの攻守にわたる活躍に賛辞を贈っている。米メディア『SB NATION』のレイカーズ専門サイト『Silver Screen and Roll』は「最初の３分間で、ルイ・ハチムラは７点を記録し、フロアからの３ポイントはすべて成功させた」と記し、「22分後には16点を記録し、３ポイントシュートとラインシュートを完璧に成功させた」と高い攻撃力を称賛した。

　八村は今シリーズで３ポイントショットを合計12本中９本成功、75％という驚異の確率で決めている。同メディアは「ずっと練習してきて、この瞬間を待っていた」という試合後の八村のコメントを紹介。「自信を持って３ポイントを打てているし、（シュートを）打つ準備をして、みんなからどんどん打っていけと励まされています」とチームメイトから厚い信頼を寄せられていることを明かした。

　名門球団で目覚ましい活躍を見せる八村に現地ファンも興奮している。レイカーズの公式ツイッターは八村が第１クォーターでスティールを奪い、豪快なダンクシュートを決めた写真を投稿。「Rui Hachimura。彼は燃えている」と炎の絵文字を添えて、英語と日本語で綴った。

　この投稿には日米ファンを中心に「ルイが覚醒してる！！」「プレーオフの盛り上がりエグい！」「RUIIII!!!!彼こそ、私のお気に入りの選手だ！」「RUI！HACHI！MURA！」など多くのコメントが寄せられ、一夜明けてもいまだ反響が止まない。

　プレーオフ第４戦は再びレイカーズの本拠地であるロサンゼルスを舞台に、24日（日本時間25日）に開催される。得点でも気持ちでも名門レイカーズを引っ張る八村。25歳にかかる期待は膨らむばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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