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手負いのウィザーズの“救世主”八村塁。次のヒート戦でもルーキーの活躍が勝利の鍵に

ダンクシュート編集部

2019.12.06

ケガ人続出で苦しい台所事情のなか、八村は12月に入って平均24.0点・7.3リバウンド、フィールドゴール56.6%と絶好調。明日のヒート戦でも好成績を残せるか。(C)Getty Images

 八村塁が在籍するワシントン・ウィザーズは12月5日(日本時間6日)、ホームでフィラデルフィア・セブンティシクサーズとの一戦に挑んだ。

 ウィザーズは先発センターのトーマス・ブライアントと司令塔のアイザイア・トーマスが欠場。前の試合を欠場していた控えビッグマンのモリッツ・ヴァグナーは復帰したものの、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズら複数のオールスター選手を揃える強豪相手に苦戦が予想された。

 しかし、この日のウィザーズは攻守で高い集中力を持ってプレー。攻撃では3人が25得点以上あげ、さらにチームのウィークポイントである守備でもシクサーズから21個のターンオーバーを誘うなどチャンスの芽を摘み、119-113で勝利を掴んだ。

 八村はプロ入り後最多となる43分間コートに立ち、27得点、7リバウンド、2スティール、フィールドゴール61.1%(11/18)、3ポイント33.3%(1/3)、フリースロー100.0%(4/4)を記録。勝負がかかった第4クォーター終盤にも得点やリバウンドでチームを支え、アップセットに大きく貢献した。
 
 連戦となる6日(日本時間7日)に対戦するのは、カンファレンス3位タイ(15勝6敗)のマイアミ・ヒート。ジミー・バトラー、ケンドリック・ナン、ゴラン・ドラギッチのバックコートは今季好調だ。

 時間帯によってはオールスターのバトラーとのマッチアップもあるだろうが、基本的にはビッグマンのバム・アデバヨ(208cm)かマイヤーズ・レナード(216cm)と対峙することになる。特に、長身のレナードはシュートレンジの広さと機動力で勝負する選手だけに、「対エンビード」とはまた違ったアプローチが求められる。効果的に外角からシュートを決めつつ、機を見てインサイドでも勝負を仕掛けたい。

 12月1日のロサンゼルス・クリッパーズ戦後、「チームをどうやったら助けられるかをもっと考えていかなといけない」と主力の自覚を覗かせていた八村。

 選手層が薄く、故障者も続出する苦しい台所事情のなか、八村自身はここ3試合で平均24.0点・7.3リバウンド、フィールドゴール56.6%と見事な活躍を演じている。開幕から全試合先発出場を続ける21歳のルーキーは、手負いのウィザーズの"救世主"としてさらなる奮起が期待される。

構成●ダンクシュート編集部
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【動画】シクサーズ戦で27得点・7リバウンドをあげた八村の試合後コメント