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第8シードのヒートが史上6度目のアップセット!延長の末に第1シードのバックスを撃破しカンファレンス準決勝進出!<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.04.27

バトラーは同点弾を含むゲームハイの42得点を叩き出し、ヒートを逆転勝利に導いた。(C)Getty Images

 今季、44勝38敗(勝率53.7%)でプレーイン・トーナメントに回り、イースタン・カンファレンスの第8シードとなったマイアミ・ヒートが快挙を成し遂げた。

 現地時間4月26日、ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで行なわれた第1シードのミルウォーキー・バックスとの第5戦。3勝1敗とシリーズ突破に王手をかけていたヒートは延長戦の末、1位のバックスを128-126で撃破。第8シードが第1シードを下した史上6例目となった。

 第4戦の第4クォーターに41得点を奪い、最大15点差を跳ねのけて劇的な逆転勝ちを収めたヒートは、この第5戦でも第4クォーター開始時に16点差、残り3分時点でも103-111と8点のビハインドを背負っていた。しかし、大黒柱のジミー・バトラーによる8連続得点で残り2分11秒に同点に追いつく。

 その後、ヒートは残り14秒に117-113と再び追う展開となったが、直後にゲイブ・ヴィンセントの3ポイントで1点差とすると、2点を追う最後のオフェンスではスローインからのボールをバトラーがアリウープで決めて試合はオーバータイムへ突入する。
 
 延長ではバム・アデバヨのダンクで先手を取ったヒートは、続けてバトラーのターンアラウンドジャンパー、アデバヨのティップイン、さらにアデバヨのファウルアウトで代わりに投入されたコディ・ゼラーのダンクで7点をリードする。

 バックスもクリス・ミドルトンのフリースロー3本、ヤニス・アデトクンボの連続得点で残り30秒で2点差とする。だがラストポゼッションではシュートまで持ち込むことができず、試合終了のブザーを迎えた。

 ヒートは第4戦で56得点を奪ったバトラーが、この試合も第4クォーターの14得点を含む42得点、8リバウンド、4アシストとフル稼働。さらにアデバヨが20得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブル、ヴィンセントが22得点、6アシスト、ケビン・ラブが15得点、12リバウンド、カイル・ラウリーが10得点をマーク。

 バックスはヤニスが38得点、20リバウンド、ミドルトンが33得点、6リバウンド、6アシスト、ブルック・ロペスが18得点、10リバウンド、ドリュー・ホリデーが16得点、9リバウンド、6アシストを記録も、この日も2桁のリードを守り切れず逆転負け。チームはレギュラーシーズンをリーグ1位の58勝24敗(勝率70.7%)で終え、優勝候補として期待されていたが、まさかの1回戦敗退となった。

 第8シードが第1シードを下したのは前述の通り6例目、近年では2012年のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(対シカゴ・ブルズ)以来11年ぶりだったが、4勝1敗でのアップセットは、現在のレギュレーションになってからは史上初。また、プレーインから1回戦を突破した初のチームとなった。

 歴史に残るアップセットを起こしたヒートは、カンファレンス準決勝で第5シード(47勝35敗/勝率57.3%)のニューヨーク・ニックスと対戦する。

構成●ダンクシュート編集部
 
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