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バスケW杯

【バスケW杯1次ラウンド展望・後編】八村&渡邊擁する日本の前に険しき壁。カナダ、フランス、ラトビアが揃うグループHは混戦必至<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.05.02

八村(左)、渡邊(右)と2人のNBA選手が揃う現在の日本代表は間違いなく歴代最強。ただ、1次ラウンド突破にはドイツ、フィンランド、オーストラリアといった強豪を倒す必要がある。(C)Getty Images

八村(左)、渡邊(右)と2人のNBA選手が揃う現在の日本代表は間違いなく歴代最強。ただ、1次ラウンド突破にはドイツ、フィンランド、オーストラリアといった強豪を倒す必要がある。(C)Getty Images

 4月29日、この夏開催されるワールドカップの決勝の地、フィリピンのマニラで予選グループの抽選会が行なわれた。今回は前編で紹介したグループA~Dに続き、日本とジャカルタで試合が開催されるグループE~Hの顔ぶれと展望を見ていきたい(カッコ内はワールドカップ出場回数)。

■グループE 会場:沖縄(日本)
1 ドイツ(6回)
2 フィンランド(1回)
3 オーストラリア(12回)
4 日本(5回)

 昨年のユーロバスケット3位のドイツ、同7位のフィンランド、東京オリンピック銅メダルのオーストラリア。“この3国の中から、第1ラウンドで脱落するチームが出るのか”と嘆かれるくらい、強豪が揃ったグループだ。

 ロサンゼルス・レイカーズの司令塔デニス・シュルーダーはユーロバスケットでも傑出した働きを披露し、フランツとモリッツのヴァグナー兄弟(ともにオーランド・マジック)に欧州組と、近年のドイツ代表は黄金期と呼べるほど優秀な人材を携えている。
 
 フィンランドも同様で、ラウリー・マルッカネン(ユタ・ジャズ)は絶対的なチームリーダーではあるが、ほかにもガッツのある好プレーヤーが集まり、マルッカネンのワンマンチームでは決してない。欧州から一番乗りで本戦出場を決めた彼らは、好調の波に乗っている。フィジカルとアスレティック能力に長けたオーストラリアの実力も周知の通りだ。

 八村塁(レイカーズ)、渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)と2人のNBAプレーヤーを擁する日本にとっては厳しいグループとなったが、彼らもまた、全敗に終わった前回大会と比較すると、選手、そして新HC(ヘッドコーチ)にトム・ホーバスを迎え、チームとして大きく成長している。オリンピック出場権が得られるアジア勢でNo.1のポジション確保を目標に、まずは1勝を目指したい。

 ちなみに、“wolf pack”ことフィンランドチームの応援団は、とても明るくて賑やかなことで知られている。沖縄会場を大いに盛り上げてくれるだろう。
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