現代屈指のゲームメーカーであるクリス・ポールは、これまでニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、ロサンゼルス・クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラオマシティ・サンダー、フェニックス・サンズの計5球団でプレーしてきた。再び新天地への移籍が噂されるなかで、友人であり、ライバルでもあったコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)との“幻のデュオ”について回想している。
2005年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたポールが6年目のシーズンを終えた2011年夏、ホーネッツ、レイカーズ、ロケッツの3チーム間でトレード交渉が行なわれ、一度は合意がなされた。
レイカーズがポールを獲得し、ロケッツにはパウ・ガソルが加入、ホーネッツにラマー・オドム、ケビン・マーティン、ルイス・スコラ、ゴラン・ドラギッチが行くという内容だった。
しかし、当時のホーネッツはオーナーが不在でリーグが所有していたため、トレード成立にはデイビッド・スターン・コミッショナーの承認が必要だった。そしてリーグの戦力バランスにもたらす影響が考慮された末、最終的に承認が得られずトレードは破談となった。
結局、ポールはエリック・ゴードン、クリス・ケイマン、アル・ファルーク・アミヌ、ドラフト1巡目指名権とのトレードでクリッパーズに加入。ブレイク・グリフィン(現ボストン・セルティックス)とのアクロバティックなコンビプレーで、チームは“ロブシティ”の異名を取ったが、もしレイカーズに移籍してコビー・ブライアントと同じチームでプレーしていたら、NBAの歴史は大きく変わっていたかもしれない。
すでに12年が経過しても話題に上がる“幻のトレード”について、当事者のポールがポッドキャスト『The Pivot』に出演した際、思い出に浸りながら回想している。
「あんなことが起こるなんてクレイジーだ。トレードは成立すると思っていたのに…。僕はコブ(コビー)と電話で話していた。彼は特別な存在で、ほかとは一線を画す。僕とコビーは心でつながっていた。彼の才能は凄まじかったしね。でも、対戦する時は毎回喧嘩になりそうだったよ。僕らは2人とも同じエネルギーを持っていたからね」
レイカーズでチームメイトになることは叶わなかった2人だが、オールスターと2008年の北京五輪、12年のロンドン五輪でアメリカ代表の一員として共闘を経験している。
ポールは「僕らは同じ(ゲームへの)アプローチだった。全力でプレーしない理由が分からない。プレシーズンだろうと、レギュラーシーズンだろうと、オールスターゲームだろうとね。一緒にプレーしたオールスターでは一度も負けていないと思う(※実際に5勝0敗)」と、コンビを組んでいたらよりコビーの能力を生かすことができたと自負を覗かせた。
「チームメイトになる機会がなかったのは残念だ。コビーはキャッチ&シュートでも卓越していた。でも、彼にはそれを披露する機会はなかった。(コンビを組んでいたら)きっと楽しかったと思う」
いまだ優勝経験のないポールだが、のちに現役を退く時、再びこの“幻のトレード”を思い出すことになるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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2005年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたポールが6年目のシーズンを終えた2011年夏、ホーネッツ、レイカーズ、ロケッツの3チーム間でトレード交渉が行なわれ、一度は合意がなされた。
レイカーズがポールを獲得し、ロケッツにはパウ・ガソルが加入、ホーネッツにラマー・オドム、ケビン・マーティン、ルイス・スコラ、ゴラン・ドラギッチが行くという内容だった。
しかし、当時のホーネッツはオーナーが不在でリーグが所有していたため、トレード成立にはデイビッド・スターン・コミッショナーの承認が必要だった。そしてリーグの戦力バランスにもたらす影響が考慮された末、最終的に承認が得られずトレードは破談となった。
結局、ポールはエリック・ゴードン、クリス・ケイマン、アル・ファルーク・アミヌ、ドラフト1巡目指名権とのトレードでクリッパーズに加入。ブレイク・グリフィン(現ボストン・セルティックス)とのアクロバティックなコンビプレーで、チームは“ロブシティ”の異名を取ったが、もしレイカーズに移籍してコビー・ブライアントと同じチームでプレーしていたら、NBAの歴史は大きく変わっていたかもしれない。
すでに12年が経過しても話題に上がる“幻のトレード”について、当事者のポールがポッドキャスト『The Pivot』に出演した際、思い出に浸りながら回想している。
「あんなことが起こるなんてクレイジーだ。トレードは成立すると思っていたのに…。僕はコブ(コビー)と電話で話していた。彼は特別な存在で、ほかとは一線を画す。僕とコビーは心でつながっていた。彼の才能は凄まじかったしね。でも、対戦する時は毎回喧嘩になりそうだったよ。僕らは2人とも同じエネルギーを持っていたからね」
レイカーズでチームメイトになることは叶わなかった2人だが、オールスターと2008年の北京五輪、12年のロンドン五輪でアメリカ代表の一員として共闘を経験している。
ポールは「僕らは同じ(ゲームへの)アプローチだった。全力でプレーしない理由が分からない。プレシーズンだろうと、レギュラーシーズンだろうと、オールスターゲームだろうとね。一緒にプレーしたオールスターでは一度も負けていないと思う(※実際に5勝0敗)」と、コンビを組んでいたらよりコビーの能力を生かすことができたと自負を覗かせた。
「チームメイトになる機会がなかったのは残念だ。コビーはキャッチ&シュートでも卓越していた。でも、彼にはそれを披露する機会はなかった。(コンビを組んでいたら)きっと楽しかったと思う」
いまだ優勝経験のないポールだが、のちに現役を退く時、再びこの“幻のトレード”を思い出すことになるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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