現地時間6月17日、NBAで17シーズンをプレーした36歳のルー・ウィリアムズがYouTube動画で現役引退を表明した。
この日公開された動画では、ウィリアムズの娘がナレーションを担当。「(バスケットボールに)お別れを告げる時が来たけど、私たちの中ではあなたのレガシーで満たされている。あなたは自分にできる限りのことを精一杯やってきたでしょ。もう振り返ることなんてない。私は父さんのことを心から誇りに思っているの。あなたにお礼を言うわ。よくできました」
ウィリアムズは2005年のドラフト2巡目全体45位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズから指名されてNBA入り。185㎝・79㎏と小柄ながら、自慢の得点力を武器に徐々に自身の地位を高めていった。
シクサーズ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・クリッパーズの計6球団でプレーした17年間において、オールスターやオールNBAチーム選出もなければ、ファイナル出場経験もない。
それでも05年ドラフト組の中で、1123試合出場と通算1万5593得点はクリス・ポール(ワシントン・ウィザーズ)に次ぐ2位の数字。ベンチの切り込み隊長としてどのチームでも一定以上の活躍を見せ、キャリア平均13.9点、2.2リバウンド、3.4アシストを残した。
ラプターズ在籍時の2014-15シーズン、クリッパーズ時代の17-18、18-19シーズンには最優秀シックスマン賞に選ばれており、17-18シーズンにはキャリアハイの平均22.6点をマーク。
3度のシックスマン賞はジャマール・クロフォード(元クリッパーズほか)と並んでNBA最多タイで、ベンチスタートとして記録した通算1万3396得点はリーグトップ。さらに勝負所での強さも光り、第4クォーターにおける通算得点(3082)は、ブラッドリー・ビール(3055/フェニックス・サンズ)やカイリー・アービング(2870/ダラス・マーベリックス)ら、所属チームのエースとして活躍してきたスター選手を上回る数字を残している。
スムースなボールハンドリングと滑らかなジャンパーを武器に、マークマンがいてもお構いなしに繰り出す長距離砲、ディフェンダーの合間を縫うようにして決め切るレイアップなどで得点を量産したウィリアムズ。
豊富なスキルと抜群のシュート力はNBAでも際立っていただけに、歴代屈指のシックスマンの1人として、今後も記録に残り続けるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ウィリアムズは2005年のドラフト2巡目全体45位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズから指名されてNBA入り。185㎝・79㎏と小柄ながら、自慢の得点力を武器に徐々に自身の地位を高めていった。
シクサーズ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・クリッパーズの計6球団でプレーした17年間において、オールスターやオールNBAチーム選出もなければ、ファイナル出場経験もない。
それでも05年ドラフト組の中で、1123試合出場と通算1万5593得点はクリス・ポール(ワシントン・ウィザーズ)に次ぐ2位の数字。ベンチの切り込み隊長としてどのチームでも一定以上の活躍を見せ、キャリア平均13.9点、2.2リバウンド、3.4アシストを残した。
ラプターズ在籍時の2014-15シーズン、クリッパーズ時代の17-18、18-19シーズンには最優秀シックスマン賞に選ばれており、17-18シーズンにはキャリアハイの平均22.6点をマーク。
3度のシックスマン賞はジャマール・クロフォード(元クリッパーズほか)と並んでNBA最多タイで、ベンチスタートとして記録した通算1万3396得点はリーグトップ。さらに勝負所での強さも光り、第4クォーターにおける通算得点(3082)は、ブラッドリー・ビール(3055/フェニックス・サンズ)やカイリー・アービング(2870/ダラス・マーベリックス)ら、所属チームのエースとして活躍してきたスター選手を上回る数字を残している。
スムースなボールハンドリングと滑らかなジャンパーを武器に、マークマンがいてもお構いなしに繰り出す長距離砲、ディフェンダーの合間を縫うようにして決め切るレイアップなどで得点を量産したウィリアムズ。
豊富なスキルと抜群のシュート力はNBAでも際立っていただけに、歴代屈指のシックスマンの1人として、今後も記録に残り続けるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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