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逸材ウェンバンヤマは1年目から活躍可能?ドラフト1位選手の新人王獲得確率は29.7%も近年は減少傾向【2003年以降1位指名&受賞者一覧】

ダンクシュート編集部

2023.06.23

全体1位指名でスパーズへの入団が決まったウェンバンヤマ。歴代のスターたちのように1年目から結果を残せるか。(C)Getty Images

 現地時間6月22日に行なわれたNBAドラフト。サンアントニオ・スパーズから全体1位指名を受けたのは、大方の予想通り"フランスの至宝"ヴィクター・ウェンバンヤマだった。

 身長226cmにしてポイントガードのようなボールハンドリングとシュート力を兼ね備えた19歳は、過去に類を見ない超逸材として、ドラフト前から破格の注目を集めてきた。スパーズファンはもちろん、すべてのNBAファンが、この怪物のプレーを楽しみにしていることだろう。

 NBAでの目標について、本人は「優勝リングを勝ち取ること」と語っているが、周囲は将来的なMVP受賞や、リーグの顔になるような大活躍を期待せずにはいられない。その最初の関門が、1年目のシーズンでの新人王獲得だ。

 NBAの新人王は1953年に公式の賞として制定され、これまで74人が受賞(過去3回2選手の同時受賞あり)。そのうちドラフト1位選手が選ばれたのは22人、確率にすると29.7%だ。これは指名順別では最も高い数字となっている。
 
 単純に考えれば、ドラフト全体1位=その年で最も優れた選手ということで、この数字は順当だが、逆に言えば7割以上のドラ1選手は新人王を逃していることになる。もちろん、2位指名以降にも金の卵がひしめいているわけで、所属チームや本人の状況などによって賞レースの行方は大きく変わりうる。

 特に近年は、ドラ1選手が戴冠する王道パターンは減りつつあり、今季の新人王に輝いたパオロ・バンケロ(オーランド・マジック)以前は、6シーズン連続でドラ1以外の選手の受賞が続いていた。

 はたしてウェンバンヤマは、1年目から期待通りの結果を残せるのか。受賞に値するスタッツは、下記に記した過去20年間のドラフト1位選手および、翌シーズンの新人王受賞者の成績が目安になりそうだ。

■過去20年のドラフト1位指名選手と翌年の新人王
※1位指名選手→新人王(★付きは1位指名選手による受賞)。成績は、1年目の出場試合数/平均得点/同リバウンド/同アシスト。チーム名は略称

2022年:パオロ・バンケロ(マジック)★
72試合/20.0点/6.9R/3.7A

2021年:ケイド・カニングハム(ピストンズ)
64試合/17.4点/5.5R/5.6A

スコッティ・バーンズ(ラプターズ/4位指名)
74試合/15.3点/7.5R/3.5A

2020年:アンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブズ)
72試合/19.3点/4.7R/2.9A

ラメロ・ボール(ホーネッツ/3位指名)
51試合/15.7点/5.9R/6.1A

2019年:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)
24試合/22.5点/6.3R/2.1A

ジャ・モラント(グリズリーズ/2位指名)
67試合/17.8点/3.9R/7.3A

2018年:ディアンドレ・エイトン(サンズ)
71試合/16.3点/10.3R/1.8A

ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/3位指名)
72試合/21.2点/7.8R/6.0A
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2003年以降のドラフト1位&新人王一覧