NBA

かつてポールを「まったく好きじゃなかった」グリーン。“元仇敵”の2人はウォリアーズで共闘するのか?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.26

これまで幾度となく激闘を繰り広げてきたポール(右)とグリーン(左)。はたして2人の共闘は実現するのか?(C)Getty Images

 2022-23シーズンが幕を閉じオフに突入したNBA。現地時間6月30日(日本時間7月1日、日付は以下同)のFA(フリーエージェント)市場の解禁を前に、早くもトレードで大物が動いている。

 フェニックス・サンズはクリス・ポール、ランドリー・シャメット、複数のドラフト指名権を手放し、ワシントン・ウィザーズからオールスターガードのブラッドリー・ビールを獲得。

 そのほか、ドラフト指名権が絡んだ3チーム間の大型トレードで、ボストン・セルティックスがウィザーズからクリスタプス・ポルジンギス、メンフィス・グリズリーズがセルティックスからマーカス・スマート、ウィザーズがダニーロ・ガリナーリ、タイアス・ジョーンズらを獲得するトレードが報じられた。

 そして22日のドラフト当日には、ゴールデンステイト・ウォリアーズがジョーダン・プール、ライアン・ロリンズ、2030年のドラフト1巡目指名権(条件付き)、2027年のドラフト2巡目指名権を放出し、ウィザーズからポールを獲得する大型トレードが合意に達したと『ESPN』が報道。
 
 ウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソンというNBA最高級のシュート力を有する"スプラッシュ・ブラザーズ"をバックコートに据えるチームで、2015年から8シーズンで4度もリーグを制してきた。

 今季はウエスタン・カンファレンス6位の44勝38敗(勝率53.7%)と不本意な成績でプレーオフへ出場。サクラメント・キングスとのファーストラウンドこそ4勝3敗で突破するも、カンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズの前に2勝4敗で敗れて連覇を逃していた。

 現在のロスターにはカリー、トンプソンに加えてアンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世が来季も契約下にいる。さらに、プレーヤーオプションを破棄して完全FAとなるドレイモンド・グリーンも再契約が予想され、これらの主要メンバーに38歳のポールを加えて覇権奪回へ挑むこととなる。
 
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グリーンはポールを「まったく好きじゃない」