2022-23シーズンのNBAを制したデンバー・ナゲッツ。フランチャイズ初優勝を果たしたチームを牽引したのは、2014年のドラフト2巡目全体41位で指名されたニコラ・ヨキッチだ。セルビア出身の211cm・129kgのセンターは、得点・リバウンド・アシストの3拍子揃った驚異のオールラウンダーとして圧巻のパフォーマンスを披露した。
マイアミ・ヒートとのNBAファイナルではシリーズ平均30.2点、14.0リバウンド、7.2アシスト、1.4ブロック、フィールドゴール成功率58.3%、3ポイント成功率42.1%、フリースロー成功率83.8%を叩き出し、満場一致でMVPに選出された。
2021、22年と2年連続でレギュラーシーズンのMVPに選ばれていた28歳は今季、ウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そしてファイナルMVPと自身のキャリアに新たな勲章を加えることとなった。
ナゲッツの優勝から約2週間後の現地時間6月25日、デニス・ロッドマン(元シカゴ・ブルズほか)のインタビューが『VladTV』へ公開。現役時代に7度のリバウンド王に輝いた異端児はボストン・セルティックスのレジェンド、ラリー・バードをヨキッチと比較し、現代のNBAでは通用しないと持論を述べていた。
「ラリー・バードが今の時代にプレーしていたら、ヨーロッパにいるだろうな。彼のゲームは80年代のボストンにはフィットしていた。だが、現代ではないな(通用しない)。絶対にあり得ない。別に俺は彼を軽視しているわけじゃない。当時のベストプレーヤーだったからな。だが今の時代となると俺の答えはノーだ」
バードは206cm・100kgの長身フォワード。高い打点から繰り出す正確無比なジャンパーに加え、歴代最高級のバスケットボールIQを生かした、相手の意表を突くアシストやスティールなど頭脳プレーも多く、ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンとともに1980年代のNBAを代表するスーパースターとして数多くの功績を残した。
レギュラーシーズンでは平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率49.6%、フリースロー成功率88.6%、キャリア13年間で優勝3度に2度のファイナルMVP、1984年から86年には3年連続でシーズンMVPに選出された。
ヨキッチとバード。どちらもリーグ有数のバスケットボールIQの持ち主ではあるものの、両選手とも身体能力は決して高くなかった。
2人についてロッドマンはこう話す。
「彼(ヨキッチ)はめちゃくちゃスローだ。だがあの男には彼自身のゲームがあるから、バードよりも優れていると思うね。彼はシュートでき、綺麗に決めることだってできる。だから彼とバードを比較するとしたら、みんなは彼(ヨキッチ)を選ぶだろうな」
ロッドマンはデトロイト・ピストンズ時代にプレーオフでセルティックスと4度対戦。チャック・デイリーHC(ヘッドコーチ)の下でバードへの刺客として送り込まれ、驚異的なスタミナとフットワークを生かしたディフェンスでスーパースターを苦しめた。
ヨキッチとバードには体格差があるほか、ポジションやプレーしている時代も異なるため、スタッツだけで単純比較して結論を出すことはできない。
それでも、バードを何度もガードしてきたロッドマンにとっても、ヨキッチの特殊さは画面越しから十二分に伝わってくるということなのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
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「優勝すればガーネットやノビツキーより上」現地アナリストがヨキッチとレジェンドを比較「引退時はデュラントも超える」<DUNKSHOOT>
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2021、22年と2年連続でレギュラーシーズンのMVPに選ばれていた28歳は今季、ウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そしてファイナルMVPと自身のキャリアに新たな勲章を加えることとなった。
ナゲッツの優勝から約2週間後の現地時間6月25日、デニス・ロッドマン(元シカゴ・ブルズほか)のインタビューが『VladTV』へ公開。現役時代に7度のリバウンド王に輝いた異端児はボストン・セルティックスのレジェンド、ラリー・バードをヨキッチと比較し、現代のNBAでは通用しないと持論を述べていた。
「ラリー・バードが今の時代にプレーしていたら、ヨーロッパにいるだろうな。彼のゲームは80年代のボストンにはフィットしていた。だが、現代ではないな(通用しない)。絶対にあり得ない。別に俺は彼を軽視しているわけじゃない。当時のベストプレーヤーだったからな。だが今の時代となると俺の答えはノーだ」
バードは206cm・100kgの長身フォワード。高い打点から繰り出す正確無比なジャンパーに加え、歴代最高級のバスケットボールIQを生かした、相手の意表を突くアシストやスティールなど頭脳プレーも多く、ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンとともに1980年代のNBAを代表するスーパースターとして数多くの功績を残した。
レギュラーシーズンでは平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率49.6%、フリースロー成功率88.6%、キャリア13年間で優勝3度に2度のファイナルMVP、1984年から86年には3年連続でシーズンMVPに選出された。
ヨキッチとバード。どちらもリーグ有数のバスケットボールIQの持ち主ではあるものの、両選手とも身体能力は決して高くなかった。
2人についてロッドマンはこう話す。
「彼(ヨキッチ)はめちゃくちゃスローだ。だがあの男には彼自身のゲームがあるから、バードよりも優れていると思うね。彼はシュートでき、綺麗に決めることだってできる。だから彼とバードを比較するとしたら、みんなは彼(ヨキッチ)を選ぶだろうな」
ロッドマンはデトロイト・ピストンズ時代にプレーオフでセルティックスと4度対戦。チャック・デイリーHC(ヘッドコーチ)の下でバードへの刺客として送り込まれ、驚異的なスタミナとフットワークを生かしたディフェンスでスーパースターを苦しめた。
ヨキッチとバードには体格差があるほか、ポジションやプレーしている時代も異なるため、スタッツだけで単純比較して結論を出すことはできない。
それでも、バードを何度もガードしてきたロッドマンにとっても、ヨキッチの特殊さは画面越しから十二分に伝わってくるということなのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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