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同じ大学出身、元セルティックス、好ディフェンダー…。グリズリーズへ移籍したスマートとチームOBの共通点 <DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.29

スマート(左)とアレン(右)はオクラホマ州大からセルティックスに入団し、20代後半でグリズリーズへ移籍した。(C)Getty Images

 2014年のプロ入りからボストン・セルティックス一筋だったマーカス・スマートは、現地時間6月23日、セルティックス、ワシントン・ウィザーズ、メンフィス・グリズリーズによる3チーム間トレードでグリズリーズへ移籍した。

 オクラホマ州大出身で14年のドラフト1巡目6位でセルティックスに入団した193㎝・100㎏のコンボガードは、1年目からローテーション入りし、9年間で平均10.6点、3.5リバウンド、4.6アシスト、1.6スティールをマーク。

 最大の売りは攻撃的な守備で、18、20、22年にオールディフェンシブ1stチームに選出。21―22シーズンにはガードの選手では1996年のゲイリー・ペイトン以来となる最優秀守備選手賞に輝いた。

 ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンとともにセルティックスの看板選手だった29歳の退団を惜しむ地元ファンは少なくないが、今回のグリズリーズ移籍で、チームOBであるトニー・アレンとの共通点が話題となっている。

 オクラホマ州大出身のアレンは、04年のドラフト1巡目25位でセルティックスに入団。193㎝・97㎏のシューティングガード(SG)は、バックアップメンバーとして08年の優勝に貢献し、28歳だった10年にグリズリーズと契約を結んだ。

 7年間(2010~17)在籍したグリズリーズでは先発SGを務め、6度オールディフェンシブチーム(うち3度は1stチーム)に選出。コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)は「戦ってきた中で最高のディフェンダー」とアレンを称賛しており、粘り強く、泥臭く守り続けるグリズリーズのスタイルだった"グリット&グラインド"を体現する選手として人気を博した。
 
 カレッジ(オクラホマ州大)、身長(193㎝)、ポジション(ガード)、プロ入り後の経歴(20代後半でセルティックスからグリズリーズへ加入)、プレースタイル(ディフェンダー)、賞歴(オールディフェンシブ1stチームに3度選出)と、2人の共通点は驚くほど多い。

 なおアレンは、今回のトレード後に『Grind City Media』に電話出演。スマートの印象について「ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス」と切り出し、「実際、オールディフェンスファーストチームだ。マーカス・スマートがここにいる。メンフィスへ温かく迎えよう」と"後輩"の加入を歓迎していた。

 現在のグリズリーズには2シーズン連続でブロック王に輝き、今季、最優秀守備選手賞に選ばれた成長著しいビッグマンのジャレン・ジャクソンJr.がいる。ここに複数のポジションをカバーすることができるスマートが加わったことで、来季はより強力なディフェンシブチームになるはずだ。

 アレン在籍時のグリズリーズはすべての年でプレーオフに出場したものの、ファイナルに勝ち進むことはできなかった。大舞台での経験豊富なスマートは、ジャ・モラントやジャクソンJr.、デズモンド・ベインら若手有望株が揃うチームを新たなステージに導くことができるか。

構成●ダンクシュート編集部

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