7月1日(日本時間2日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズから完全FA(フリーエージェント)となっていたラッセル・ウエストブルックが、チームとの2年契約に合意した。
クリッパーズはチームオプションを破棄して完全FAとなったベテランガードのエリック・ゴードンがフェニックス・サンズへ移籍したが、トレードで身体能力に秀でたウイングのケニョン・マーティンJr.を獲得し、完全FAとなっていたベテランセンターのメイソン・プラムリーとも再契約を結ぶことに成功。
カワイ・レナード、ポール・ジョージという2枚看板を擁するクリッパーズは、昨季ウエスタン・カンファレンス5位の44勝38敗(勝率53.7%)でレギュラーシーズンを終了。ただ、サンズとのプレーオフ1回戦ではジョージがケガのため全休、レナードも第3戦からケガで離脱した影響で、1勝4敗で敗れていた。
とはいえ、チームはレナードとジョージ、ニコラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツにウエストブルックの先発陣を保持したことに加え、ベンチにもテレンス・マン、ボーンズ・ハイランド、ノーマン・パウエル、マーティンJr.、マーカス・モリスSr.、ロバート・コビントン、プラムリーと豪華戦力を有している。
なかでもウエストブルックが戻ってきたことは、今季に向けて大きなプラス要素と言えるだろう。
昨季途中に加入した34歳の元オールスターはクリッパーズで21試合に出場し、平均15.8点、4.9リバウンド、7.6アシスト、1.1スティールを記録。プレーオフでもサンズとの初戦の終盤にデビン・ブッカーのショットをブロックするビッグプレーを見せ、チームを勝利に導く原動力となっていた。
「(クリッパーズ入りという)今回の決断は、俺のキャリアで初めて下せた決断だったかもしれない。重要なのは、俺はここが大好きだということ。ファンの皆は俺のことだけでなく家族や親しい友人たちのことも歓迎してくれた。(今季は)たくさんのことがあったけど、俺は感謝している」
プレーオフ終了後にそう口にしていたウエストブルックは、昨季約4421万ドル(約61億4519万円)という巨額な契約を結んでいたが、今後2年間は計780万ドル(約10億8420万円)と破格の低年俸でプレーすることに。
11日に公開されたポッドキャスト番組“Podcast P with Paul George”で、オクラホマシティ・サンダー時代にも共闘したウエストブルックの再契約についてジョージはこう話していた。
「ラスが戻ってきてくれて俺はハッピーだ。あのチームにとってものすごく大きい。短い期間ではあったけど、すべてをこなす能力を示すとともに、カルチャー全体を変えたんだ」
ディフェンシブ・リバウンドを奪ってからのボールプッシュやトップ下付近から相手守備陣を強行突破して繰り出すレイアップやアシスト、攻守におけるエネルギッシュなプレーの数々は現在も健在で、ウエストブルックは今季もリーダー格としてチームを牽引していくことが期待されている。
ジョージは「ラスはオフコートでも最高なんだ。お金のためだけで動いたりしない」とも話しており、ウエストブルックはチームとしての居心地の良さと、優勝を狙える位置にいることで低年俸を受け入れたのだろう。
クリッパーズはこれまで優勝経験はなく、NBAファイナルの出場もない。2021年にレナードとジョージを中心とした布陣で初のカンファレンス・ファイナル進出を飾ったとはいえ、彼らが欲しているのはもちろんチャンピオンシップ獲得だ。
フランチャイズ史上最高級のロスターを揃えた今季、クリッパーズはプレーオフでどこまで勝ち上がることができるのか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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クリッパーズはチームオプションを破棄して完全FAとなったベテランガードのエリック・ゴードンがフェニックス・サンズへ移籍したが、トレードで身体能力に秀でたウイングのケニョン・マーティンJr.を獲得し、完全FAとなっていたベテランセンターのメイソン・プラムリーとも再契約を結ぶことに成功。
カワイ・レナード、ポール・ジョージという2枚看板を擁するクリッパーズは、昨季ウエスタン・カンファレンス5位の44勝38敗(勝率53.7%)でレギュラーシーズンを終了。ただ、サンズとのプレーオフ1回戦ではジョージがケガのため全休、レナードも第3戦からケガで離脱した影響で、1勝4敗で敗れていた。
とはいえ、チームはレナードとジョージ、ニコラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツにウエストブルックの先発陣を保持したことに加え、ベンチにもテレンス・マン、ボーンズ・ハイランド、ノーマン・パウエル、マーティンJr.、マーカス・モリスSr.、ロバート・コビントン、プラムリーと豪華戦力を有している。
なかでもウエストブルックが戻ってきたことは、今季に向けて大きなプラス要素と言えるだろう。
昨季途中に加入した34歳の元オールスターはクリッパーズで21試合に出場し、平均15.8点、4.9リバウンド、7.6アシスト、1.1スティールを記録。プレーオフでもサンズとの初戦の終盤にデビン・ブッカーのショットをブロックするビッグプレーを見せ、チームを勝利に導く原動力となっていた。
「(クリッパーズ入りという)今回の決断は、俺のキャリアで初めて下せた決断だったかもしれない。重要なのは、俺はここが大好きだということ。ファンの皆は俺のことだけでなく家族や親しい友人たちのことも歓迎してくれた。(今季は)たくさんのことがあったけど、俺は感謝している」
プレーオフ終了後にそう口にしていたウエストブルックは、昨季約4421万ドル(約61億4519万円)という巨額な契約を結んでいたが、今後2年間は計780万ドル(約10億8420万円)と破格の低年俸でプレーすることに。
11日に公開されたポッドキャスト番組“Podcast P with Paul George”で、オクラホマシティ・サンダー時代にも共闘したウエストブルックの再契約についてジョージはこう話していた。
「ラスが戻ってきてくれて俺はハッピーだ。あのチームにとってものすごく大きい。短い期間ではあったけど、すべてをこなす能力を示すとともに、カルチャー全体を変えたんだ」
ディフェンシブ・リバウンドを奪ってからのボールプッシュやトップ下付近から相手守備陣を強行突破して繰り出すレイアップやアシスト、攻守におけるエネルギッシュなプレーの数々は現在も健在で、ウエストブルックは今季もリーダー格としてチームを牽引していくことが期待されている。
ジョージは「ラスはオフコートでも最高なんだ。お金のためだけで動いたりしない」とも話しており、ウエストブルックはチームとしての居心地の良さと、優勝を狙える位置にいることで低年俸を受け入れたのだろう。
クリッパーズはこれまで優勝経験はなく、NBAファイナルの出場もない。2021年にレナードとジョージを中心とした布陣で初のカンファレンス・ファイナル進出を飾ったとはいえ、彼らが欲しているのはもちろんチャンピオンシップ獲得だ。
フランチャイズ史上最高級のロスターを揃えた今季、クリッパーズはプレーオフでどこまで勝ち上がることができるのか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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