今夏に沖縄を含むアジア３会場で開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ（Ｗ杯）2023」に臨む日本代表が、７月22日と23日の韓国との強化試合を翌日に控え、ソウルで調整を行なった。

　今回の韓国遠征には下記の15人が参加。直前合宿からは永吉佑也（PF／32歳／サンロッカーズ渋谷）と河村勇輝（PG／22歳／横浜ビー・コルセアーズ）が外れている。Ｂリーグのシーズン中に負った足のケガの影響で、合宿でも部分参加が続いていた河村は、大事を取って帯同しない判断を下したと見られる。

　また、NBAのルールで代表活動の参加日数が制限されているフェニックス・サンズの渡邊雄太（SF／28歳）は、今月28日に合流が予定されている。

■日本代表 韓国遠征メンバー
※年齢はＷ杯開幕日（８月25日）時点、所属は７月20日現在。試合へのエントリーは12名まで登録可能

比江島慎（SG／191cm／33歳／宇都宮ブレックス）
須田侑太郎（SG／190cm／31歳／名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）
富樫勇樹（PG／167cm／30歳／千葉ジェッツ）
原修太（SF／187cm／29歳／千葉ジェッツ）
ジョシュ・ホーキンソン（C／208cm／28歳／サンロッカーズ渋谷）
馬場雄大（SG／195cm／27歳／－）
吉井裕鷹（SF／196cm／25歳／アルバルク東京）
川真田紘也（C／204cm／25歳／滋賀レイクス）
テーブス海（PG／188cm／24歳／アルバルク東京）
渡邉飛勇（C／207cm／24歳／琉球ゴールデンキングス）
西田優大（SG／190cm／24歳／シーホース三河）
井上宗一郎（PF／201cm／24歳／越谷アルファ―ズ）
富永啓生（SG／188cm／22歳／ネブラスカ大学）
金近廉（SF／196cm／20歳／千葉ジェッツ）
ジェイコブス晶（SG／203cm／19歳／ハワイ大）
  　Ｗ杯の最終メンバーに残れるのは12人。直前合宿で「もう時間がない。（韓国遠征に）行けない人は厳しいかもしれない」と語っていたトム・ホーバスHCだが、気になるのは河村の現状だ。

　史上最年少でＢリーグのMVPに輝いた若き司令塔は、シーズン終盤の４月に右太もも裏を痛め、その後に復帰したチャンピオンシップでもケガを抱えたままプレーを続けた。そこから２か月以上が経過し、すでに完治に近い状態であれば問題ないが、今の段階で100％の力で走ったり跳んだりが難しい場合は、Ｗ杯出場に黄信号が灯る。

　ホーバスHCもそれを見越してか、７月８、９日のチャイニーズ・タイペイ戦では西田をPGとして起用するなどテストする時間帯もあった。現在の候補では、特にSGとSFの枠を多くの選手が争っている。今回の韓国２連戦でも、最年少メンバーのジェイコブス晶を筆頭に、新たなラインナップが見られるかもしれない。

　日本代表は今後、下記の日程で強化試合を行ない、Ｗ杯本番に向けて12名のロスターを選定していく。韓国戦はバスケットLIVEでのみ配信される予定だ。

■今後の強化試合日程

７月22日（土）＠ソウルvs韓国（38）
７月23日（日）＠ソウルvs韓国（38）
８月２日（水）＠オープンハウスアリーナ太田（群馬）vsニュージーランド（26）
８月４日（金）＠オープンハウスアリーナ太田（群馬）vsニュージーランド（26）
８月15日（火）＠有明アリーナ（東京）vsアンゴラ（41）
８月17日（木）＠有明アリーナ（東京）vsフランス（5）
８月19日（土）＠有明アリーナ（東京）vsスロベニア（7）

※カッコ内の数字はFIBAランキング。日本は36位

構成●ダンクシュート編集部