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「どうして成功しちゃいけないんだ?」レジェンドPGのペイトンがリラードのヒート移籍を推奨「誰でも優勝を追い求めるべき」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.25

リラードのヒート移籍について、OBのペイトンが後押ししている。(C)Getty Images

 現地時間7月1日(日本時間2日、日付は以下同)にトレードを要求したポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード。しかしいまだ行き先は決まらず、リーグを騒がせ続けている。

 そうしたなか、殿堂入りPG(ポイントガード)のゲイリー・ペイトンがマイアミ・ヒートの地元メディア『SOUTH FLORIDA SUN SENTINEL』の取材に応じ、リラードの移籍を推奨していた。

「デイムはパット(ライリー/ヒート球団社長)のためにプレーしたがっている。彼にとってはいいムーブだと思うね。どうして彼が成功への道を歩んではいけないのか? それに、彼がマイアミへやって来れば大きく変わると思うね。(ジミー)バトラーのことをすごく助けるはずだ。もう1人のスーパースターを加えることになり、ハードワークを身上とするチームでプレーできるじゃないか」
 
 ヒートにはバトラー、バム・アデバヨというリーグ有数の実力者がおり、リラードは彼らとビッグ3を形成してリーグ制覇することを望んでいるのだろう。ヒートでトレード要員になるのは、タイラー・ヒーローやダンカン・ロビンソン、あるいはケイレブ・マーティンといった選手になるが、若手やドラフト指名権を絡めるなど、両者が納得するアセットが定まっていない状態だ。

 攻守兼備のPGとして17シーズンをプレーしてきたペイトンは、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)で長年プレーし、キャリア終盤にミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックスを経てヒートへ移籍。

 キャリア晩年となり、ペイトンは控えPGではあったものの、ドゥエイン・ウェイドやシャキール・オニール、アントワン・ウォーカー、ジェイソン・ウィリアムズらとともに、2006年にヒートの初優勝を後押しした。

「誰だってチャンピオンシップを追い求めるべきだ。なんで俺たちはバスケットボールをしているんだ? 優勝することが目標じゃないか。もしどこかへ行きたい、チャンピオンシップを勝ち取るチャンスを手に入れたいなら行くべきだ。俺がマイアミへやって来たのはそれが理由だったんだ」
 
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ペイトンとリラードの“大きな違い”