今年のNBAドラフトでサンアントニオ・スパーズから全体1位指名を受けたヴィクター・ウェンバンヤマ。フランス出身の新星は母国リーグのメトロポリタンズ92でプレーした昨季、34試合の出場で平均21.6点、10.4リバウンド、3.0ブロックを叩き出し、リーグのMVP、ベストディフェンダー賞、得点王、リバウンド王など様々な賞を受賞。
7月にラスベガスで開催されたサマーリーグでは2試合の出場にとどまったが、平均18.0点、10.0リバウンド、4.0ブロックとスケールの大きいプレーを披露した。
220cmを超えるサイズながら、高いシュート力とハンドリング能力を備える19歳のパワーフォワード兼センターは、ルーキーイヤーから活躍を予想する声が多く、今季の新人王候補の筆頭に挙げられる。しかし、1990年代にロサンゼルス・クリッパーズやサクラメント・キングスなどでプレーした元NBA選手のオルデン・ポリニスは、ウェンバンヤマの実力に疑問を呈している。
現役時代センターだったポリニスは、『Fox Sports Radio』の『The Odd Couple』にゲスト出演し、注目のドラ1について次のように語った。
「私の意見では、彼がショーン・ブラッドリーよりも優れることを願っている。本気でそう思っているよ。今のところ、彼はヤオ・ミンのカテゴリーにも入っていない」
さらにポリニスは「身長7フィート5インチ(226cm/ウェンバンヤマは224cm登録)以上であのようなタイプの選手はブロッカーだけだ。彼は海外でやっていたことをNBAでやろうとするだろうが、それは非常に難しいことだと思う」と厳しい意見を述べた。
ポリニスが比較対象に挙げたブラッドリーとは、1993年のドラフト2位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団した229cmのセンター。ドイツ出身の巨人は1年目こそ平均10.3点、6.2リバウンド、3.0ブロックとまずまずの活躍を見せたものの、3年目の途中にシクサーズから放出されるなど絶対的な存在にはなれず。キャリア12年間で平均8.1点、6.3リバウンド、2.55ブロックとドラフト2位としては期待外れに終わった。
一方のヤオは2002年のドラフトでアジア人選手で初の1位指名を受けた、229cmを誇る中国人センター。相次ぐケガによって30歳の若さで引退を余儀なくされたが、ヒューストン・ロケッツの看板選手として8年間プレーし、平均19.0点、9.2リバウンド、1.9アシストをマーク。オールスターには8度選出され、16年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)以来の逸材と言われる“ウェンビー”は懐疑的な声を跳ね除け、リーグを代表するスーパースターになれるか。
構成●ダンクシュート編集部
「2Kで作った選手みたいだ」カリーが“フランスの新星”ウェンバンヤマを激賞!「観ていてすごく楽しい」<DUNKSHOOT>
ウェンバンヤマはMJやレブロン級の逸材?ノビツキーの恩師は「バスケを再び変えてしまうポテンシャルがある」<DUNKSHOOT>
7月にラスベガスで開催されたサマーリーグでは2試合の出場にとどまったが、平均18.0点、10.0リバウンド、4.0ブロックとスケールの大きいプレーを披露した。
220cmを超えるサイズながら、高いシュート力とハンドリング能力を備える19歳のパワーフォワード兼センターは、ルーキーイヤーから活躍を予想する声が多く、今季の新人王候補の筆頭に挙げられる。しかし、1990年代にロサンゼルス・クリッパーズやサクラメント・キングスなどでプレーした元NBA選手のオルデン・ポリニスは、ウェンバンヤマの実力に疑問を呈している。
現役時代センターだったポリニスは、『Fox Sports Radio』の『The Odd Couple』にゲスト出演し、注目のドラ1について次のように語った。
「私の意見では、彼がショーン・ブラッドリーよりも優れることを願っている。本気でそう思っているよ。今のところ、彼はヤオ・ミンのカテゴリーにも入っていない」
さらにポリニスは「身長7フィート5インチ(226cm/ウェンバンヤマは224cm登録)以上であのようなタイプの選手はブロッカーだけだ。彼は海外でやっていたことをNBAでやろうとするだろうが、それは非常に難しいことだと思う」と厳しい意見を述べた。
ポリニスが比較対象に挙げたブラッドリーとは、1993年のドラフト2位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団した229cmのセンター。ドイツ出身の巨人は1年目こそ平均10.3点、6.2リバウンド、3.0ブロックとまずまずの活躍を見せたものの、3年目の途中にシクサーズから放出されるなど絶対的な存在にはなれず。キャリア12年間で平均8.1点、6.3リバウンド、2.55ブロックとドラフト2位としては期待外れに終わった。
一方のヤオは2002年のドラフトでアジア人選手で初の1位指名を受けた、229cmを誇る中国人センター。相次ぐケガによって30歳の若さで引退を余儀なくされたが、ヒューストン・ロケッツの看板選手として8年間プレーし、平均19.0点、9.2リバウンド、1.9アシストをマーク。オールスターには8度選出され、16年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
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構成●ダンクシュート編集部
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