バスケW杯

スロベニア代表の新主将ドンチッチがW杯へ意気込み「僕らはどんな時でもチャンピオンシップを奪いに行く」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.30

24歳ながら国際舞台の経験、実績は文句なしのドンチッチ。沖縄開催の今夏W杯はスロベニア代表のキャプテンとして臨む。(C)Getty Images

 現地時間7月29日、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が、スロベニア・バスケットボール連盟が開催した記者会見に登壇した。

 NBAキャリア5年目となった昨季、ドンチッチは66試合に出場し、自己最高の平均32.4点に8.6リバウンド、8.0アシスト、1.36スティールを記録。オールスターとオールNBA1stチームに4シーズン連続で選ばれるなど、個人としては上々のシーズンを送った。

 ところが、2022年のプレーオフでカンファレンス・ファイナル進出を飾ったマブズは昨季途中にカイリー・アービングをトレードで獲得し、ドンチッチとのオールスターデュオを形成するも、肝心のチームは38勝44敗(勝率46.3%)でウエスタン・カンファレンス11位に終わり、プレーオフ連続出場は3シーズンで途切れた。

「僕にとっては長い夏になっているけど、戻ってくることができてすごく嬉しい。試合を重ねて、トレーニングもたくさん積んでいく。楽しみだよ。4月10日(正確には9日のレギュラーシーズン最終戦)からプレーしていないから、もう待ち切れないね」
 
 そう語ったドンチッチが現在フォーカスしているのはもちろん、8月25日から幕を開ける「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023」だ。2017年の「FIBAユーロバスケット(欧州選手権)」で金メダルを獲得した同国のスーパースターは、2021年夏の東京オリンピックで4位、昨年のユーロバスケットでは6位に導いている。

 昨年のユーロバスケットで大会平均26.0点、7.7リバウンド、6.6アシスト、2.0スティールを叩き出すも、連覇を逃したことで「チームを失望させてしまった。この国全体をがっかりさせてしまった。その責任は僕にある」と語ったドンチッチは、「僕は戻る。常に自分の国を代表してプレーしたいんだ。健康体なら、いつだってスロベニアのためにプレーしていく」と述べていた通り、再び母国を牽引することとなった。

 FIBAランキング7位のスロベニアは、今夏のW杯でグループFに入っており、日本の沖縄アリーナでベネズエラ(同17位)、ジョージア(同32位)、カーボベルデ共和国(同64位)と対戦する。8月19日(土/15:00~)には、有明アリーナで「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023東京大会」として、日本代表とも戦う予定となっている。
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今夏W杯、スロベニア代表のキャプテンに就任