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「緊張するだろうね」殿堂入り式典を前にノビツキーが胸の内を吐露「人生で一度だけ。思う存分楽しむことにするよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.04

8月12日に殿堂入り式典に臨むノビツキー。レジェンドがどんなスピーチを披露するのか注目が集まる。(C)Getty Images

 今年のバスケットボール殿堂入り式典は、8月12日(日本時間13日)にマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるシンフォニーホールで開催される。

 今年のメンバーはドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)、パウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、トニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)、グレッグ・ポポビッチ(スパーズHC)といった豪華な面々となっている。

 そしてダラス・マーベリックス一筋21シーズンをプレーしたダーク・ノビツキーも、殿堂入りを果たす1人だ。ひとつの球団でNBA史上最長となる21年間所属したドイツ出身のレジェンドは、213cmというサイズでありながら、キャリアを通して従来のビッグマンの概念を覆した。
 
 それまで7フッター(213cm以上)と言えば、ペイントエリアを主戦場とし、リバウンドやブロックショットなどを主な仕事とする選手がほとんどだったが、ノビツキーは持ち前のシュート力とボールハンドリングスキルを武器にスコアラーとして活躍。

 高い打点から繰り出す美しいジャンパーは彼の代名詞となり、レギュラーシーズン通算1522試合で平均20.7点、7.5リバウンド、2.4アシストに3ポイント成功率38.0%(平均1.3本成功)、外国籍選手としてNBA史上最多(歴代6位)の3万1560得点を残した。

 2006-07シーズンにはマブズをフランチャイズ史上最高となる67勝15敗(勝率81.7%)へ導く殊勲者となってMVPを受賞、10-11シーズンには球団史上初のNBA制覇をもたらし、ファイナルMVPに輝いた。オールスター選出14回、オールNBAチーム選出12回、75周年記念チームにも名を連ねたノビツキーの殿堂入りに異論を唱える人は皆無だろう。

 8月3日に『The Dallas Morning News』へ公開された記事の中で、殿堂入り式典を約10日後に控えたノビツキーは「緊張するだろうね。でもこの舞台を楽しむつもりだ。素晴らしいアスリートたちが集まるからね。それにこの機会は人生で一度だけなんだ」と話している。
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ノビツキーのプレゼンターは、元同僚の名PG2人