ポートランド・トレイルブレイザーズは、2012年のデイミアン・リラード加入以降、8度プレーオフに出場し、2019年には19年ぶりにカンファレンス決勝に駒を進めた。
ただ、過去2シーズンはプレーオフから遠ざかっており、昨季はウエスタン・カンファレンス13位の33勝49敗(勝率40.2%)に低迷。今オフにはドラフトで将来性のある若手を複数加えたが、2023-24シーズンに覇権争いへ参戦することは難しいだろう。
エースのリラードは7月にチームへトレードを要求したが、本人が移籍を希望しているマイアミ・ヒートとの交渉は思うように進んでいない。ただ、トレードが成立しない場合でも、今季のリラードはブレイザーズの一員として試合に出場しないという話も出ている。
そんなチームにとって希望の光となっているのが新人スクート・ヘンダーソンの存在だ。昨季Gリーグ・イグナイトで平均16.5点、5.4リバウンド、6.5アシストを残した188cm・88kgのポイントガード(PG)は、今年のサマーリーグ初戦で右肩を痛めて1試合のみの出場に終わるも、15得点、5リバウンド、6アシストと上々のプレーを披露。
7日に『Playmaker』へ公開されたインタビューで、19歳のルーキーは「新人王は僕が勝ち取る」と言い放っていた。
「それが自分の描いているマインドセットなんだ。僕は自分のことを疑ったことはないし、いつだっていいプレーをしてきた。そして『僕は最高のルーキーシーズンを送る』と言い聞かせている。『最高のルーキーシーズンを送りたい』と言ったりはしない。僕はこれから素晴らしいキャリアを送るんだ」
ヘンダーソンは、リラードが残留してプレーする場合はベンチスタート、移籍となれば先発PGとして起用されることが予想されている。
リラードのトレードが成立した場合、代わりにどんな選手が加入するかは不明だが、現在のチームにはヘンダーソンのほかにアンファニー・サイモンズやシェイドン・シャープ、ジェレミー・グラント、マティス・サイブル、ユスフ・ヌルキッチ、新人のクリス・マレーら実力派が在籍している。
今季はドラフト全体1位指名のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)や2位指名のブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)、さらには昨季ケガで全休したチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)といった有望なビッグマンが複数いるため、ヘンダーソンが新人王の本命とは言えない。
ただ、この若きポイントガードが持ち前の爆発的な身体能力を存分に発揮してチームを牽引すれば、その可能性は決してゼロではないはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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「どうして成功しちゃいけないんだ?」レジェンドPGのペイトンがリラードのヒート移籍を推奨「誰でも優勝を追い求めるべき」<DUNKSHOOT>
ただ、過去2シーズンはプレーオフから遠ざかっており、昨季はウエスタン・カンファレンス13位の33勝49敗(勝率40.2%)に低迷。今オフにはドラフトで将来性のある若手を複数加えたが、2023-24シーズンに覇権争いへ参戦することは難しいだろう。
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そんなチームにとって希望の光となっているのが新人スクート・ヘンダーソンの存在だ。昨季Gリーグ・イグナイトで平均16.5点、5.4リバウンド、6.5アシストを残した188cm・88kgのポイントガード(PG)は、今年のサマーリーグ初戦で右肩を痛めて1試合のみの出場に終わるも、15得点、5リバウンド、6アシストと上々のプレーを披露。
7日に『Playmaker』へ公開されたインタビューで、19歳のルーキーは「新人王は僕が勝ち取る」と言い放っていた。
「それが自分の描いているマインドセットなんだ。僕は自分のことを疑ったことはないし、いつだっていいプレーをしてきた。そして『僕は最高のルーキーシーズンを送る』と言い聞かせている。『最高のルーキーシーズンを送りたい』と言ったりはしない。僕はこれから素晴らしいキャリアを送るんだ」
ヘンダーソンは、リラードが残留してプレーする場合はベンチスタート、移籍となれば先発PGとして起用されることが予想されている。
リラードのトレードが成立した場合、代わりにどんな選手が加入するかは不明だが、現在のチームにはヘンダーソンのほかにアンファニー・サイモンズやシェイドン・シャープ、ジェレミー・グラント、マティス・サイブル、ユスフ・ヌルキッチ、新人のクリス・マレーら実力派が在籍している。
今季はドラフト全体1位指名のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)や2位指名のブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)、さらには昨季ケガで全休したチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)といった有望なビッグマンが複数いるため、ヘンダーソンが新人王の本命とは言えない。
ただ、この若きポイントガードが持ち前の爆発的な身体能力を存分に発揮してチームを牽引すれば、その可能性は決してゼロではないはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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