今夏にダラス・マーベリックスと再契約を結んだカイリー・アービングは、アメリカ代表として「FIBAバスケットボールワールドカップ(以下W杯)2014」、「リオデジャネイロ・オリンピック2016」に出場し、いずれも金メダルを獲得してきた。
特に2014年のW杯では平均12.1点、2.6リバウンド、3.6アシスト、1.9スティール、フィールドゴール成功率56.2%、3ポイント成功率60.9%を残して大会MVPとオールトーナメントチーム(ベスト5)に選出された。
ただ、アービングが生を受けたのはオーストラリアのメルボルン。アービングが生まれた1992年当時、元バスケットボール選手の父のドレデリックは同国でプレーしており、息子のカイリーは“ブーマーズ”の愛称で親しまれるオーストラリア代表としてプレーする可能性もあった。
8月21日にオーストラリアの『NBL.com.au』へ公開された記事のなかで、アービングは「僕は自分のことを外国籍選手だと見ている。チームUSAでプレーしていたけどね」と話していた。
「そのことを話したら、たくさんの仲間たちに笑われたよ。それに一部のファンは賛同してくれないかもしれない。けど僕はオーストラリア生まれなんだ」
アービングはすでにアメリカ代表として国際大会に出場しているため、オーストラリア代表ではプレーできない。ただ、FIBAランキング3位のオーストラリアは2021年の東京オリンピックで銅メダルを獲得するなど強豪国として知られる。
アービングは2010年にデューク大へ進学。全米屈指の名門で指揮を執っていた“コーチK”ことマイク・シャシェフスキーHC(ヘッドコーチ)は、当時アメリカ代表の指揮官でもあった。
アメリカ代表でプレーすることになった経緯をアービングはこう明かす。
「チームUSAから(アメリカ代表として)プレーしないかと言われたのは17か18歳の頃だった。僕はオーストラリアのためにプレーしたかったんだけど、そうはならなかった。コーチKがそうさせなかったのさ」
8月25日に開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」のオーストラリアのロスターには、パティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)、ジョー・イングルズ(オーランド・マジック)、ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)、マティス・サイブル(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ダンテ・エクサム、ジョシュ・グリーン(いずれもマブズ)と多くのNBA選手が名を連ねている。
だがこのメンバーに、NBA最高峰のスコアリングガードであるアービングが加わっていれば、さらに魅力的なチームになっていたことは間違いないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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NBAと“ラマダーン”。アービング、オラジュワン、ブラウンらが語る「シーズン中の断食との付き合い方」<DUNKSHOOT>
特に2014年のW杯では平均12.1点、2.6リバウンド、3.6アシスト、1.9スティール、フィールドゴール成功率56.2%、3ポイント成功率60.9%を残して大会MVPとオールトーナメントチーム(ベスト5)に選出された。
ただ、アービングが生を受けたのはオーストラリアのメルボルン。アービングが生まれた1992年当時、元バスケットボール選手の父のドレデリックは同国でプレーしており、息子のカイリーは“ブーマーズ”の愛称で親しまれるオーストラリア代表としてプレーする可能性もあった。
8月21日にオーストラリアの『NBL.com.au』へ公開された記事のなかで、アービングは「僕は自分のことを外国籍選手だと見ている。チームUSAでプレーしていたけどね」と話していた。
「そのことを話したら、たくさんの仲間たちに笑われたよ。それに一部のファンは賛同してくれないかもしれない。けど僕はオーストラリア生まれなんだ」
アービングはすでにアメリカ代表として国際大会に出場しているため、オーストラリア代表ではプレーできない。ただ、FIBAランキング3位のオーストラリアは2021年の東京オリンピックで銅メダルを獲得するなど強豪国として知られる。
アービングは2010年にデューク大へ進学。全米屈指の名門で指揮を執っていた“コーチK”ことマイク・シャシェフスキーHC(ヘッドコーチ)は、当時アメリカ代表の指揮官でもあった。
アメリカ代表でプレーすることになった経緯をアービングはこう明かす。
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だがこのメンバーに、NBA最高峰のスコアリングガードであるアービングが加わっていれば、さらに魅力的なチームになっていたことは間違いないだろう。
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