ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは2003年のプロ入り以降、長年NBAを牽引してきた。チーム作りにも大きな影響を持つと言われてきたなかで、バスケットボール殿堂入りを果たしている元ユタ・ジャズの名司令塔ジョン・ストックトンは、そういった噂の内容に嫌悪感を示している。
高校時代から"The Chosen One(選ばれし者)"と呼ばれ、2003年のドラフト全体1位でNBAの世界に飛び込んだレブロン。これまでクリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、レイカーズの3チームでプレーし、いずれのチームでもリーグ優勝を果たしてきた。
そのなかで、レブロンは補強などのチーム作りにも大きな影響力を持っていると噂され、時に「影のGM(ゼネラルマネージャー)」"LeGM"とも言われてきた。
2014~17年にキャバリアーズで共闘し、16年にはリーグ優勝を果たしたカイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)は22年にポッドキャスト『I AM ATHLETE』で、「ブロン(レブロン)は水面下にいたよ。彼のニックネームは何? LeGM? 彼がチームを作り上げた。特に腹は立てなかったよ。『物事はそういうものなんだ』と受け入れた」と認めた。
近年では、レブロンがアンソニー・デイビスとの共闘を望み、レイカーズも19年7月にニューオリンズ・ペリカンズを含む3チーム間の大型トレードを敢行したが、オーナーのジーニー・バスは『ロサンゼルス・タイムズ』のインタビューで、「トッププレーヤーが最終決定権を持っているか? いいえ。彼らがチームを動かしているか? いいえ、そんなことはない。私はレイカーズのオーナーであり、すべての決断に責任を負っている」と、レブロンの"GMぶり"は否定していた。
通算アシスト数(1万5806本)と通算スティール数(3265本)でNBA記録を持つストックトンは人気ポッドキャスト『DNP-CD Sports』に出演した際、明言を避けつつも、「フロントオフィスに座って、物事を指示しているのかは分からないが、どうやらレブロンはそれをする側のようだ。真偽は分からないが、そう見えると言わざるを得ない」と言及。チーム作りに悪影響を及ぼす"副作用"を引き起こすと、見解を述べている。
「レブロンが一緒にプレーする必要があると考えている選手の1人のために、自分が使い捨てにされる可能性があると知ったら、チームメイトとして腹立たしいだろうね。それがチームに微妙な雰囲気をもたらす。私はそれが好きじゃない」
「私は、マイケル・ジョーダンがいたなかで、ジャズのように資金を節約して『さあ、戦いに行こう』というスタイルが好きだ。もっとハードにプレーするしかないし、もっとスマートにならなければいけない。芝生が青く見える場所(強いチーム)に行って、チャンピオンシップを勝ち取っても、価値を下げるだけだ。山登りで言えば、自分の足で登ったわけではなく、ヘリコプターで頂上まで行ったに過ぎない」
38歳となった今なお、NBAのトップレベルに君臨しているレブロンだが、これまで獲得してきた4回のリーグタイトルは時に正当評価されないこともあるようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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そのなかで、レブロンは補強などのチーム作りにも大きな影響力を持っていると噂され、時に「影のGM(ゼネラルマネージャー)」"LeGM"とも言われてきた。
2014~17年にキャバリアーズで共闘し、16年にはリーグ優勝を果たしたカイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)は22年にポッドキャスト『I AM ATHLETE』で、「ブロン(レブロン)は水面下にいたよ。彼のニックネームは何? LeGM? 彼がチームを作り上げた。特に腹は立てなかったよ。『物事はそういうものなんだ』と受け入れた」と認めた。
近年では、レブロンがアンソニー・デイビスとの共闘を望み、レイカーズも19年7月にニューオリンズ・ペリカンズを含む3チーム間の大型トレードを敢行したが、オーナーのジーニー・バスは『ロサンゼルス・タイムズ』のインタビューで、「トッププレーヤーが最終決定権を持っているか? いいえ。彼らがチームを動かしているか? いいえ、そんなことはない。私はレイカーズのオーナーであり、すべての決断に責任を負っている」と、レブロンの"GMぶり"は否定していた。
通算アシスト数(1万5806本)と通算スティール数(3265本)でNBA記録を持つストックトンは人気ポッドキャスト『DNP-CD Sports』に出演した際、明言を避けつつも、「フロントオフィスに座って、物事を指示しているのかは分からないが、どうやらレブロンはそれをする側のようだ。真偽は分からないが、そう見えると言わざるを得ない」と言及。チーム作りに悪影響を及ぼす"副作用"を引き起こすと、見解を述べている。
「レブロンが一緒にプレーする必要があると考えている選手の1人のために、自分が使い捨てにされる可能性があると知ったら、チームメイトとして腹立たしいだろうね。それがチームに微妙な雰囲気をもたらす。私はそれが好きじゃない」
「私は、マイケル・ジョーダンがいたなかで、ジャズのように資金を節約して『さあ、戦いに行こう』というスタイルが好きだ。もっとハードにプレーするしかないし、もっとスマートにならなければいけない。芝生が青く見える場所(強いチーム)に行って、チャンピオンシップを勝ち取っても、価値を下げるだけだ。山登りで言えば、自分の足で登ったわけではなく、ヘリコプターで頂上まで行ったに過ぎない」
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