８月31日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」順位決定戦で、FIBAランキング36位の日本代表（グループＥ３位）は同17位のベネズエラ（グループＦ４位）と対戦。86－77で逆転勝利を飾り、アジア最上位が手にできるパリ五輪の出場権獲得へ前進した。

　日本の先発は２日前のオーストラリア戦と同様、河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの５人。渡邊の３ポイントで幸先よく先制するも、その後は相手の６番ガーリー・ソホをはじめとしたテンポのいい攻撃に苦しみ、15－19とリードを許して第１クォーターを終える。

　続く第２クォーターも開始から連続８得点を奪われ、最大12点差を追いかける展開に。それでも直後に比江島の３ポイントや河村の３点プレー、吉井裕鷹、渡邊らの連続得点で反撃態勢に入ると、前半残り２分には富永啓生が２試合ぶりの３ポイントを沈めて差は３点に。その後は互いにゴールを入れあって36－41で折り返しとなった。
  　後半、日本は開始直後の渡邊の連続３ポイントで１点差に詰め寄る。だがここから立て続けに長距離砲を返され、第３クォーター終了時点で53－62。第４クォーターも最初の２分間で６連続失点と最大15点差をつけられるなか、最年長33歳の比江島がチームを救う。

　残り７分20秒からの３分間で３ポイント３発を含む11得点を叩き出すと、１点差に迫った残り１分55秒には速攻からバスケットカウントを決めて逆転。勢いに乗った日本は河村と再び比江島の連続３ポイントで突き放し、格上ベネズエラを退けた。

　第４クォーターを33－15と圧倒した日本は、比江島が残り７分間の17点を含むチーム最多の23得点（FG８／12、３ポイント６／７）、渡邊がチーム最長38分間の出場で21得点、８リバウンド、２ブロック、河村が19得点、11アシストをマークした。

　日本は９月２日の今大会最終戦でグループＦ３位のカーボベルデと対戦。ここで勝利すれば、アジア最上位およびパリ五輪出場が確定する。

構成●ダンクシュート編集部

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