NBAは10月2日(日本時間3日、日付は以下同)に多くのチームがメディアデーを行ない、24日に開幕する2023-24シーズンに向けて本格的に始動した。
過去3年連続でプレーオフに出場中のメンフィス・グリズリーズは3日からトレーニングキャンプをスタート。8日からプレシーズンゲームを5試合行ない、開幕戦(25日)ではホームでニューオリンズ・ペリカンズと対戦する。
グリズリーズはジャ・モラントがオフコートのトラブル(拳銃所持)によって6月中旬にリーグから25試合の出場停止処分を科された。ただ、キャンプではチーム練習に参加しており、処分期間中もチームに帯同することが許可された。
ザック・クレイマンGM(ゼネラルマネージャー)はメディアデーで「このチームにとっても素晴らしいこと。ジャ・モラントは素晴らしい練習をしている。正しい方向へ進んでいると思う」と、24歳のオールスター・ガードの進捗状況を話していた。
モラントの今季デビューは最短でも12月23日のアトランタ・ホークス戦となる。チームはモラントに加え、今年3月にアキレス腱を断裂したビッグマンのブランドン・クラークを欠いた状態で新シーズンを迎えることとなる。
とはいえ、ロースターにはジャレン・ジャクソンJr.とスティーブン・アダムズという頼れるビッグマン2人がいるほか、ベンチにもスペイン代表のサンティ・アルダマ、昨季プレーオフで先発センターを務めたゼイビア・ティルマンも控えているだけに、過度な心配は不要だろう。
そしてチームは今夏にデリック・ローズ、マーカス・スマートというベテランガードを加えた。今月4日に35歳を迎えたローズは、キャリア14年を誇るポイントガードだ。
2011年のMVPはキャリア初期にスーパースターとして台頭も、相次ぐ膝のケガによって成績を落とし、過去2シーズンはニューヨーク・ニックスでローテーション外と苦しい日々を過ごした。だがコート内外で若手を支える役割をこなしてきた司令塔は、プレーできる環境を求めて大学時代を過ごしたメンフィス移籍を決断した。
「僕は君(モラント)の面倒を見たり、フォローしたり、応援するためにここへ来たわけじゃない。君の背中を押すためにやって来た。多くの人たちが彼のゲームを見て自分と比較してくれていることをすごく嬉しく思っている。でも彼は全くの別格さ」
爆発的な身体能力を駆使し、積極果敢にペイントアタックを仕掛ける両者のプレースタイルは、確かに似ている部分もある。だがローズはモラントのポテンシャルを高く評価しており、さらなる高みへと押し上げることを目標としている。
そして6月に3チーム間トレードで加入したスマートは、昨季までボストン・セルティックスで9年連続プレーオフ出場を飾り、2022年にはNBAファイナルも経験したリーグ屈指のディフェンシブガード。
モラントの出場停止処分期間は先発ポイントガードを務めることが確実視されており、エースの復帰後はガードコンビを組む見込みで、チームを束ねるリーダー役として期待されている。
「最高さ。彼らにはすでにディフェンスについて話しているよ。けどこのチームの連中はハングリーなのがいいね。彼らは勝ちたがっていて、うまくなろうとしている。彼らから質問されることもあるし、一緒に笑ったり、ジョークを飛ばすこともある。ワクワクしているよ」(スマート)
モラントとクラークの復帰までベストメンバーを組むことができないものの、ローズとスマートという経験豊富なリーダーを加えたことで、グリズリーズは4シーズン連続のプレーオフ進出、そしてウエスタン・カンファレンス制覇を見据えて今季へ臨む。
文●秋山裕之(フリーライター)
【動画】今年で35歳!D.ローズの円熟プレーをチェック
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過去3年連続でプレーオフに出場中のメンフィス・グリズリーズは3日からトレーニングキャンプをスタート。8日からプレシーズンゲームを5試合行ない、開幕戦(25日)ではホームでニューオリンズ・ペリカンズと対戦する。
グリズリーズはジャ・モラントがオフコートのトラブル(拳銃所持)によって6月中旬にリーグから25試合の出場停止処分を科された。ただ、キャンプではチーム練習に参加しており、処分期間中もチームに帯同することが許可された。
ザック・クレイマンGM(ゼネラルマネージャー)はメディアデーで「このチームにとっても素晴らしいこと。ジャ・モラントは素晴らしい練習をしている。正しい方向へ進んでいると思う」と、24歳のオールスター・ガードの進捗状況を話していた。
モラントの今季デビューは最短でも12月23日のアトランタ・ホークス戦となる。チームはモラントに加え、今年3月にアキレス腱を断裂したビッグマンのブランドン・クラークを欠いた状態で新シーズンを迎えることとなる。
とはいえ、ロースターにはジャレン・ジャクソンJr.とスティーブン・アダムズという頼れるビッグマン2人がいるほか、ベンチにもスペイン代表のサンティ・アルダマ、昨季プレーオフで先発センターを務めたゼイビア・ティルマンも控えているだけに、過度な心配は不要だろう。
そしてチームは今夏にデリック・ローズ、マーカス・スマートというベテランガードを加えた。今月4日に35歳を迎えたローズは、キャリア14年を誇るポイントガードだ。
2011年のMVPはキャリア初期にスーパースターとして台頭も、相次ぐ膝のケガによって成績を落とし、過去2シーズンはニューヨーク・ニックスでローテーション外と苦しい日々を過ごした。だがコート内外で若手を支える役割をこなしてきた司令塔は、プレーできる環境を求めて大学時代を過ごしたメンフィス移籍を決断した。
「僕は君(モラント)の面倒を見たり、フォローしたり、応援するためにここへ来たわけじゃない。君の背中を押すためにやって来た。多くの人たちが彼のゲームを見て自分と比較してくれていることをすごく嬉しく思っている。でも彼は全くの別格さ」
爆発的な身体能力を駆使し、積極果敢にペイントアタックを仕掛ける両者のプレースタイルは、確かに似ている部分もある。だがローズはモラントのポテンシャルを高く評価しており、さらなる高みへと押し上げることを目標としている。
そして6月に3チーム間トレードで加入したスマートは、昨季までボストン・セルティックスで9年連続プレーオフ出場を飾り、2022年にはNBAファイナルも経験したリーグ屈指のディフェンシブガード。
モラントの出場停止処分期間は先発ポイントガードを務めることが確実視されており、エースの復帰後はガードコンビを組む見込みで、チームを束ねるリーダー役として期待されている。
「最高さ。彼らにはすでにディフェンスについて話しているよ。けどこのチームの連中はハングリーなのがいいね。彼らは勝ちたがっていて、うまくなろうとしている。彼らから質問されることもあるし、一緒に笑ったり、ジョークを飛ばすこともある。ワクワクしているよ」(スマート)
モラントとクラークの復帰までベストメンバーを組むことができないものの、ローズとスマートという経験豊富なリーダーを加えたことで、グリズリーズは4シーズン連続のプレーオフ進出、そしてウエスタン・カンファレンス制覇を見据えて今季へ臨む。
文●秋山裕之(フリーライター)
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